こんにちは。
シーナリーハウスの西村です。
みなさま、お正月休み、
ご満喫のことと思います。
岩国市でも比較的山の中にある
実家のある地区は、
朝には雪が少し積もっていたりと
雪景色がキレイだなと思えて
朝の散歩が新鮮でした。
今日は、
山口県岩国市からの発信になりますので
家づくりには直接は関係ない話になりますが
正月休み、実家ネタでご勘弁くださいませ。
私の実家のある山口県岩国市(旧周東町)川上というところは
東川という河川の近くにあり、
この東川を上流に4kmほど上ると
みなさんもご存知の日本酒「獺祭」の蔵元、
旭酒造の本社があるんです。
まさに、地元の中の地元、
同じ町内ということになります。
私が周東町に住んでいた高校を卒業するまでは、
「獺祭」はそんなに有名ではなく、
新しいことにチャレンジしている酒蔵である
という認識しかしておりませんでした。
30代前半に経営コンサルティングの仕事をするようになり、
日経ビジネスというビジネス誌を定期購読するようになって、
その記事や特集で旭酒造が掲載されていることなどがあり、
地元の会社の躍進に興味をもっておりました。
「獺祭」という日本酒が世間で人気が出てきて、
会社が成長してきていることも知っていました。
ちなみに、
私は世に言う「下戸」でしてお酒は一切飲めません。
ですから、
「獺祭」というお酒を味わったことも
本気で美味しいと思ったこともありません(笑)。
「あんな田舎にある会社が凄いなぁ~」と。
会社としての戦略や実行力に注目しておりました。
旭酒造の3代目の桜井博志社長(現会長)は、
従来の杜氏に頼る、杜氏中心の酒造りからの脱却を図り、
「酒造りは杜氏という専門職が担う」という常識を覆し、
杜氏や無駄を排除し社員による製造を始め、
職人の勘に頼るのではなく社員が正確なデータに基づいて作り、
品質管理することでより品質を追求できると考えました。
これまでの常識を疑うこと。
大変な勇気だったと思いますが、
この考え方が今の「獺祭」の成功の
全てのはじまりでした。
実は、私は2009年に大分に来る直前に、
この桜井社長(当時)に何度かお会いしております。
ちょうど、東京でのキャリアのリセットで
故郷の岩国に戻っていた時に、
旭酒造の求人らしき情報を得て、
「これを機会に是非とも会ってみたい」と
突然、履歴書などを送りコンタクトを計りました。
その当時の旭酒造さんは、まだ歴史ある古い社屋でして、
社屋の奥にある会議室で桜井社長に会い、
面接らしきものを受け、
私はその時に「旭酒造のこれからの人材育成戦略の提案」
という提案書を持参していきました。
当時売上15億ぐらいだったと思います。
(その後最高で10倍の売上150億近くまでいき、
とんでもない会社になっています)
※コロナの影響で一時的に100億強まで落ちてます。
これからの成長戦略を実現していくに対して、
「私という人材、どうですか?」
と同郷の人間としての情に訴えながら、
「雇ってください」とアピールしたのです(笑)。
何度かお会いさせていただき、
いろいろな話をさせていただきました。
様々なビジネス経験の経歴にも
興味をもっていただいておりました。
そして、最終的に
「あなたをうちが雇うには、5年早い。
東京帰りのあなたのような人材は
将来的には必要かも知れないがまだ必要ない。」
と
体よく丁重にお断りをされました。
実際そうだったのかも知れませんが、
断り方も上手いですよね(笑)。
やはり名経営者は策士です。
もし、万が一ですが、
あの時、採用されていたら、
今、私は獺祭の営業本部長か営業企画部長
なんかやっていたのかも知れませんね(笑)。
今日の大分でのシーナリーハウスは、
産まれていなかった。
ということになります。
この旭酒造さんとの件が決着し、
その後すぐに、
大分でも仕事の話が出てきて、
私は大分に行くことになったのですから。
そう考えると、
人勢、運命ってとても面白いですね。
旭酒造さんでは採用した人間には、
必ず酒造りに関わる全ての工程の業務を
一通り経験させています。
良質な酒造りを実現するには
全員が当事者意識を持たねばならない。
つまり、
酒造りを一気通貫で理解できる人材で
常に最良を求めていくということです。
この人材育成手法は、
シーナリーハウスとも共通します。
決して、真似しているということはありません。
が、
「良質なものをつくる精神」は同じですので、
少しは意識していることはあるのかも知れませんね。
桜井博志会長は起業家としても評価されており、
国際的な起業家を表彰する世界大会
「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2021 」に
日本代表として出場が決まりました。
↓
https://forbesjapan.com/articles/detail/44975
世界大会は来年6月にモナコで開かれる予定で、
桜井博志会長は、
「いままで日本が大事にしてきた手間という
ものは非常に大きな意味を持っている。
これを世界中にアピールしてきたい。」
と言っています。
↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cab7eb535c7ecf533dae7ea13374f46e1286178
「日本が大事にしてきた手間というもの」
「手間」をかけることで良いものが産まれる。
とにかく、
「美味しい酒をつくりたい」が獺祭の哲学。
「美しい家をつくりたい」はシーナリーハウスの哲学の一つ。
「酒づくり」も「家づくり」も一緒ですね。
なんだか嬉しいですし、
とても勇気がもらえます。
シーナリーハウスの家づくりも、
この「手間」をとても大事にしています。
お酒がお好きな方には
是非とも「獺祭」を味わいながら、
自分たちのワクワクする家づくりに
想いをはせてみてください。
将来、
桜井博志会長を「シーナリーの家」にお招きして
(あれから12年、私のこと覚えているかな!?)
大分の最高の食材と「獺祭」を楽しむ、
「獺祭バーinシーナリーの家」なんかが
出来たらいいなぁと
勝手に妄想している。
お酒の飲めない下戸の西村です(笑)。
私のお正月休みは明日までです。
明日、大分に戻ります。
では、
今日はこれで失礼します。
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