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帝国ホテル中央玄関(設計:フランク・ロイド・ライト/博物館明治村)

帝国ホテル中央玄関(設計:フランク・ロイド・ライト/博物館明治村)

20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル二代目本館、通称「ライト館」。1923年(大正12年)の落成披露当日に関東大震災に見舞われながら倒壊を免れた逸話でも知られます。1968年に解体されましたが、その中央玄関部分だけが愛知県犬山市の博物館明治村に移築され、いまも中に入って空間を体験できます。

「家づくりの参考になる建築」として、これほど密度の高い教材はなかなかありません。庇の深さ、天井高の操作、素材の使い分け——住宅設計に直結するエッセンスが、玄関まわりだけに凝縮されています。

基本情報

名称帝国ホテル中央玄関(博物館明治村 5丁目67番地)
所在地愛知県犬山市内山1番地 博物館明治村内
設計フランク・ロイド・ライト(完成は遠藤新らが引き継ぎ)
竣工1923年(帝国ホテル旧本館として)/ 1976年 明治村にて公開
見学明治村の入村料で内部見学可。建物内に喫茶室あり
入村料大人2,500円 ※料金・開村時間は変動するため公式サイトで要確認

特長・魅力 — 家づくりの目で見る

1. 深い庇がつくる水平線の美学

正面に立つとまず、建物全体が地面に伏せるような低く長い水平ラインに目を奪われます。深く張り出した庇は日射しをコントロールし、外壁を雨から守る実用の造形でもあります。軒の深い日本の住宅と同じ思想が、大正時代のホテル建築で徹底されている様子は、外観計画の何よりの参考になります。

写真: “Imperial Hotel, Tokyo (1923-1968)” by Collin Grady, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons(縮小して使用)

2. 「圧縮と解放」の空間体験

玄関をくぐると、天井の低い薄暗いエントランスから、光の降りそそぐ3層吹き抜けのロビーへ。ライトが得意とした「圧縮と解放」の演出です。あえて低く抑えた場所を通らせてから開放的な空間へ導く手法は、住宅の玄関→リビングの計画にそのまま応用できます。天井高2.1mの廊下がなぜ心地よいのか、体で理解できる場所です。

写真: “Imperial Hotel lobbie 2014 Museum Meiji Mura 1” by Morio, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons(縮小して使用)

3. 素材に触れる — 大谷石・スクラッチタイル・銅板

柱や壁を覆うのは、栃木の大谷石と、細い筋の入ったスクラッチタイル。柔らかく加工しやすい大谷石には幾何学彫刻が施され、光の角度で表情が変わります。館内には銅板製の庇の実物も展示されており、素材のエイジング(経年変化)を間近に観察できます。外構や玄関土間に大谷石を検討している方は、100年経った大谷石の実物をぜひ見てください。

写真: “Meiji Mura 20220718 02” by 先従隗始, CC0, via Wikimedia Commons(縮小して使用)

現地の最新の様子

【編集メモ・公開前に対応】明治村公式Instagram(@meijimura)から帝国ホテルが写った投稿を選び、投稿URLをここに「埋め込み」ブロックで挿入してください。季節イベントや夜間公開の投稿がおすすめ。挿入後このメモは削除。

行く前に知っておきたい注意点

  • 明治村は丘陵地の広大な野外博物館。帝国ホテルは村内最奥の5丁目にあり、正門から徒歩20〜30分。村営バスの利用も検討を
  • 館内は一般見学者の撮影可。ただし喫茶室利用者への配慮を
  • 休村日・開村時間は季節で変わるため、公式サイトのカレンダーを事前確認

アクセス

  • 電車: 名鉄犬山駅東口から岐阜バス「明治村行き」約20分
  • 車: 中央道 小牧東ICから約3km。駐車場あり(有料)

公式サイト: 博物館明治村

アイキャッチ写真: “Main Entrance Hall and Lobby, Imperial Hotel in Meiji Mura 2022” by Tomio344456, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons(縮小して使用)