凰建設の森です。
本日は一日、
現場での打ち合わせ。
住宅と非住宅。
外での打ち合わせは
非日常感があって
楽しいですね。
さて、本日の話題は、
室内の温度差について。
先日参加した、住団連の
WGでも、いろんな方が
住宅内の温度差について
どの程度まで許容できるか
喧々諤々話されてました。
温度差は少ない方がいい。
というのが一般的な
イメージかと思います。
あながち間違いではないけど、
それは断熱の低い住宅を
基準に考えている証拠でもある。
リビングが18℃で浴室が12℃
こんなのは問題外。
こういう状況を想定して、
住宅内温度差を小さく、
18℃が最高、低い所で―2℃
までに抑えましょうと
言っていたりします。
住宅の断熱性能が上がると、
基本になる室温が上がります。
無暖房でも16℃を下回らないとか
無暖房でも18℃を下回らないとか
最低室温はどんどん上がる。
そこにパッシブデザインが加わると
南面する部屋を中心に、家全体の
温度が上がっていきます。
お天気に恵まれたクリスマスイブ
ご自宅で夜はパーティをやっていた
とある家の環境はこんな感じ。
↓ ↓
https://ohtori1.com/l/m/SalMVMoLjwa9Ed
最大で約4℃の温度差。
これをダメだとするかどうか。
多分、これで不快だとか
いう人はいないかと思います。
大事なのは、温度差が
少ない事ではなく、
最低室温が高い状態を
目指すこと。
最低室温が、全然寒くない
という状態であれば、
何処かの部屋が、
ちょっと暑いかも?くらいに
温度が上がっていても
何も問題はありません。
私の家は薪ストーブがあります。
薪ストーブは玄関ホールにある。
薪ストーブを焚いている時の
玄関ホールの最適温度は、
17℃~18℃になります。
それ以上は輻射熱で暑い。
家の中の温度差が
すごく寒い~ちょっと寒い
くらいの感じだと、なるべくなら
ない方がいいです。
しかし、
ちょっと寒い~ちょっと暑い
という温度差であれば、
人間はストレスを感じません。
どちらの温度も自分で選べる
事ができ、ある程度自分で
コントロールできるようになると
人間の許容範囲は広がるんです。
空調設計の用語でいうと
アダプティブモデル等と
言ったりします。
温度差を無くすことを頑張るのも
一つの手段になりますが、
快適範囲を広げるような
温度差のコントロールができるのも
また一つの答えになります。
断熱さえしっかりしていれば、
色んな事ができるようになります。
是非、断熱の力を信じてください。
メリークリスマス。
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