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有限会社 水戸工務店

換気の空気取入れ口はどこがベスト?

水戸工務店代表の小林弘典です。

毎日暑いですね。
7月8月は現場でもエアコンを使っています。

去年までは、通常の壁掛けエアコンを使っていましたが、
冷媒管を外につなげなくてはならないので、
内装工事の前には取り外さないといけませんでした。

仕上げ工事の時にエアコンが無いのはつらいだろうな、
ということで、今年から窓エアコンを使用しています。

これです↓
https://m-mitok.jp/l/m/asX183yhLBNroI

窓エアコンは賃貸など、壁に穴をあけられないところに使いますが、
正直能力が貧弱なのであまり意識にありませんでした。
能力の高いもので、1.6kwなので、4.5帖用エアコン、といったところ。

確かに一台では貧弱ですが、窓が2個あればいいのか?と
去年気が付いて、今年は試しに取り付けてみたところ、問題なく動いています。

現場内の室温が26℃程度なら快適に動けますし、
快適なら仕事の仕上がりも自然とよくなるはずです(笑)

さて、今日は機械換気の話ですが、
機械換気の場合、空気の取入れ口と排気口があります。

今回の話は、空気の取入れ口はどこがベストなのか?
という点について話したいと思います。

いわゆる家全体の給気口にあたるものですが、
当社では、基本的に2階の床近く、もしくは1階の天井近く、
地上高さで言えば、3〜4mあたりの高さから空気を取り込んでいます。

これは1種換気で空気の取入れ口を1か所しているからできることです。
この外気取入れの高さについて、私は上記の高さ「以上」が良いと考えています。

ところが最近よく目にする方法で、
基礎の中に機械換気を入れる方法があります。

基礎の中、つまり床下の機械換気があるので、
空気の取入れ口は基礎を貫通してすぐ近くにあります、
地上高さ1m弱、と言ったところです。

外気には人間に必要な酸素を含む新鮮空気と呼ばれるもののほかに、
ホコリ・塵・黄砂や花粉などの比較的大きな物質と、
カビの胞子、排気ガス、pm2.5といった微小粒子状の物質も含まれます。

それらの欲しくない物質を減らすためには、フィルターが必要です。
当社では、機械換気の中に微粒子フィルターがあり、空気をろ過しています。

フィルターのメンテナンスは住まい手が行うのが基本なので、
当社では脚立など使わずとも、手の届く高さにフィルターがあるようにしています。

一方、床下にある機械換気が空気を取り込むシステムの場合、
基礎の外の「空気取り込み口」自体にフィルターがついていたりします。

外に出さえすれば、脚立など使わずに換気のフィルターにアクセスできるので、
一見、メンテナンスも含めて効率的に思えるかもしれません。

ですが、空気の取り入れ口の高さには、見落とされがちなポイントがあります。

私たちがなぜ給気口を「地上から3〜4m」という高い位置がいいというのか、
その理由を説明したいと思います。

1. 地表近くの空気は「カビの胞子」の巣窟?

屋外の空気の綺麗さは、地上からの高さによって全く違います。

カビの多くはその起源が土壌(土)と考えられているので、
地表から高さ1m程度までの高さは「カビの胞子」が多く存在します。

さらに、風で舞い上がる砂塵や泥ホコリ、
車の出す排気ガスなども重いため、地表あたりに多く存在します。

つまり、地表近くから給気するということは、「カビの胞子やホコリ、汚れた空気を吸い込んでいる」
ため室内汚染のリスクをはらんでいる、ということになります。

2. 「フィルターでろ過しているので安全」への疑問

ここでよく「フィルターでキャッチしているし、室内の空気はきれい」という話も聞きます。

ですが、日本の夏や梅雨時期を思い浮かべてみてください。
外気の湿度が80〜90%を超える日、換気扇を回し続けるということは
「大量の湿気を連続してフィルターに送り込み続けている」状態になります。

いくら風が通っていても、フィルターは常に湿った状態です。

しかも、地表近くから吸い上げた土ホコリや虫の死骸は、カビにとって絶好の栄養源です。
条件が整うと、カビはわずかな時間で発芽・成長していきます。

3. 一番起こってほしくない「フィルターのカビ工場化」

カビの胞子自体は、そのほとんどがフィルターの外側(表面)で引っかかります。

しかし、高湿度の状況によってフィルター上でカビが発芽してしまうと、
カビの菌糸がフィルターの内側まで到達してしまうことも考えられます。

そして、不織布などの厚みを貫通してフィルターの内側(室内側)に達すれば
室内側の面で新しい胞子を作り出し、家の中に向かってカビの胞子を撒き散らすことも考えられます。

「カビを防ぐためのフィルター」が、いつの間にか「カビの生産工場」に化けてしまう。
これが地表近くで給気するシステムの隠れたリスクです。

4. カビ胞子のサイズと「地上3〜4m」の理由

カビの胞子の大きさは、一般的に2〜10?m(マイクロメートル)程度。
これは、PM2.5(2.5?m以下)よりは一回り大きく、花粉(約30?m)よりは小さいサイズです。

地表からのカビ胞子や土ホコリは、地上3〜4mの高さまで上がると飛散量が激減します。

だから空気が清浄な「地上3〜4m」から空気を取り入れる設計を標準としています。

まとめです。
地面に近いところの空気を吸って、フィルターをカビさせてしまうリスクを抱えるか。
高い位置の比較的きれいな空気吸って、さらに高性能フィルターろ過して安全に取り入れるか。

住む人の家族の健康や、何十年も暮らす家の耐久性を考えたとき、
どちらが本当に安心できる空気環境か、の答えはすぐに出ると思います。

なんか良さそう、な工法に惑わされず、しっかりと考えることが大事です。

最後にちょっと話は変わりますが、
新築の家が半年でカビだらけ、という記事を紹介します。
https://m-mitok.jp/l/m/1E0FXlYjtbiWr9

この記事の物件は、弊社で改修を請け負ったのでよく知っています。

工業地帯が近くにある川のそばの家だったのですが、
給気を地面近くから行い、床下を経由して室内に取り込む、
という方法で、新築後すぐに室内にカビが大量繁殖していました。

地上近くから空気を取り入れるリスクを考えるきっかけになった家です。

リンク先は有料記事なので、
知りたい方は私にご連絡くだされば、詳細を説明しますね。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

また次回もよろしくお願いします。

それでは!
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この記事を書いた人

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