凰建設の森です。
本日は内勤デー。
夜は消防団の集まり。
机の上に山積みになっていた
図面の質疑事項がすっきり。
本日の話題は
あら、またですか?
という人も多いかも。
家づくりの為にどのくらい
時間をかけるべきか?
という物になります。
基本的に、住宅営業を生業とする
全ての人は、家づくりに、あまり
時間をかけてほしくはありません。
住まい手さんが家づくりに
時間をかければかけるほど、
契約までの時間は長くなるし
色んな知識を身に付けるし、
他の会社も見に行きます。
どんな業種でも、顧客には
こんなの見せられないよね。
という裏側があるものですが、
住宅建築も例外ではなく、
住まい手には見せられないもの、
住まい手には知ってほしくないものは
沢山あります。
例外どころか、いろんな業種の中でも
そういうのが多い方ではないかと。
だから、住宅の営業さんというのは、
あの手この手で、あなたを急がせる。
あなたには知識をつけてほしくない。
裏側に興味を持ってほしくない。
直接的に「早く決めてください」と
下手くそかと言いたくなるような
急がせ方をする人もいますし、
補助金や減税、決算など、期限の
あるものを上手に使って、
それとなく急がせる人もいます。
今であれば、早くしないと建材ショックが!
というのが常套手段かなと想像します。
もし、あなたが今、心の中で
「早く決めないと、、、」と
少しでも焦る気持ちが生まれて
いるのであれば、それはすっかり
相手の術中に陥っております。
人生20年以上も生きていれば誰でも、
大事な事を焦ってもろくなことは起きないと
感覚的に知っているかと思います。
特に大きなお金の動く取引などで、
焦るというシチュエーションが、
発生するのであれば、黄色信号。
そういう場合は大抵、あなたは
早く決めないと損をするという
状況に置かれている感じかと。
その焦る心が目を曇らせます。
後で振り返ってみると、
ひょっとしてうまい事やられた?
なんていう事はよく起こります。
殆どの人にとって、住宅というのは
初めて買うよくわからない商品。
家の事はゼロから勉強しています
という人が殆どかと思います。
価格も何千万円もします。
例えば、あなたが全く新しい趣味に
目覚め、そのための道具を買うとします。
調べてみたら、3万円で買えるものから
50万円もするものまであった。
とりあえず予算は5万円で考えてた。
さて、5万円の買い物をするために、
あなたはどのくらい、買い物に
時間を使うでしょうか。
5万円以上の予算の物は、ばっさり
切り捨てて調べる事さえせず、
3万円と5万円の違いを確認して
1日で決断をする人もいるでしょう。
3万円から50万円のものまで、
一通り調べて納得したうえで、
1週間かけて5万円の買い物を
する人もいるでしょう。
5万円程度の物なら欲しいと
思った瞬間に買うわなんていう
人もいるかもしれません。
私は1週間タイプですけども。
もし、あなたが5万円の買い物を
1日で決めるタイプの人なら。
土地と建物で5000万円の
買い物をする時には何日悩む?
金額の比で考えるなら1000日?
そんな2年以上も悩んでられない。
という事で、多くの人が数か月で
家を決めたりするんですね。
ただ、金額が1000倍するという事は
商品構成の複雑さや選択肢も
1000倍だと思って差し支えありません。
5万円の商品を1日で理解する人が、
5000万円の商品を理解するために、
100日程度ではあまりにも短い。
100日なんて、まだ季節が移ろう前。
その時点で家づくりを決めてしまうと
今と反対の季節の事は、ふわふわ
したままになっていることも。
本当にそれで後悔はしないでしょうか。
家づくりの事をかなり調べたつもりでも
知らなかったことがまだ沢山あった
なんていう事はよく起こります。
知らないことが無くなるまで調べるのは
恐らく不可能だと思ってもいい。
だからせめて、
「これ以上、初めて知ったって事が
出てきても自分は絶対に後悔はしない」
という自信ができるまでは
家づくりの事を学んだ方がいいかと。
不勉強なまま家を建ててしまうと
何が起こるか。
家が建ってどうしようもなくなってから
後から後から色んな知識が入ってくる。
それは妬みの感情や恐れの感情、
怒りの感情として自分の中に残り、
色んなところにネガティブな物を
まき散らすことになったりします。
信頼して家づくりを任せたはずの
つくり手とトラブルになってしまったり
家族の間でもトラブルを招いたり
自分の後に続く家づくりの後輩に
「○○はやっておいた方がいい」
ではなく
「○○だけはやめておけ」
というアドバイスの仕方になったり。
人はストレスが多くなると、
感情がどうしても不安定に。
家づくりを失敗したと思ってしまうと
あっちこっちに毒を吐いたりします。
納得して家づくりをして、今が
幸せな人は負の感情とは無縁。
これは、家づくりに掛けた
予算の多寡とはまたちょっと別。
例えローコストで寒くて暑い
家を建てたとしても、それが、
想定内であり、ほんの少し
お金を出せばもっと暖かい
家にできたのだとしても、
それを知ったうえで自分で
選んだのであれば、後悔は無い。
自分が納得するまで学ぶと
家づくりの後悔は少なくなる。
予算も掛けたくなくて、
後悔もしたくないなら、
とことん学ぶのが一番。
自分が納得できる一番いい
落とし所を自分で決められるから
過不足の無い家が建つんです。
家づくりに限らず人生は
大抵がそんなもんです。
自分の知識が増えたり、
自分の技術が上がると、
お金も掛からなくなるし、
後悔も少なくなっていきます。
どんな分野のものであれ、
学んだことは自分の肥やしに。
絶対に無駄にはなりません。
だからこそ、一生に一回の家づくり。
もうおなかいっぱい。って言えるまで
時間をかけて学んだ方がいい。
そして、もう一つ忘れないで。
あなたにはいつでも「建てない」
という選択肢があることを。
色々調べた結果、家なんかに
お金をかけない方がいい。
という価値観に至ったのであれば、
賃貸でも中古住宅でも、選べる。
どうせ土地から買うのであれば、
程度の良い中古住宅が最も得。
建て替えるよりはリノベの方が得。
その方が、あなたも社会も、
豊かになっていく可能性が高い。
どうぞ、参考になさってくださいませ。
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