こんにちは。
プレゼントデザイン 川端です。
最近は、考え方や理念の話が続いていたので、
今日はもう少し、実務に近い話を。
実は今日、
「牛田本町の家Ⅱ」のお客様と
設計契約を結ばせていただきました。
「Ⅱ」とついている通り、
牛田本町で設計させていただく
2件目の住宅です。
今日は、
最初の牛田本町の家のお客様との
やりとりをご紹介します。
現在、私の設計では、
トリプルガラスを標準で
ご提案することが多くなっています。
断熱性能の安定性、
結露リスクの低減、
将来の光熱費まで含めると、
合理的な選択だと考えているからです。
一方で、
最初の「牛田本町の家」では、
内障子を採用し、
ペアガラスで計画しました。
障子は、
体感温度を大きく左右しますし、
省エネ計算上も
断熱部材として評価されます。
ただ、水回りだけはトリプルガラスを
ご提案しようとしたところ、
お客様から、こんな言葉がありました。
「ペアガラスのままでいいです。
寒さも、楽しみます。」
設計者としては、
性能を上げること自体は、
それほど難しいことではありません。
ですが、
どこまで求めるかは、
住まい手の価値観次第です。
寒さを完全に排除するのではなく、
季節を感じる余地を残す。
その判断を、
お客様ご自身がされていることに、
とても納得感がありました。
私自身、昨年建てた
江田島のゲストハウスでは、
ほぼすべてトリプルガラスを採用しています。
「自分が建てる家」ということで、
少し自分にプレッシャーを
かけてしまった部分もあります。
ですが結果として、
室内の快適性が担保されているからこそ、
夏でも冬でも、
朝は外のデッキでコーヒーを飲みます。
暑いし、寒い。
でも、不安はありません。
この「不安がない」という状態が、
住まいの基本性能だと
私は考えています。
性能があるからこそ、
外に出る、
窓を開ける、
季節を受け入れる、
そんな選択ができる。
リビングが暖かいから、
洗濯室のちょっとした寒さも、
「季節」として
受け止めることができる。
同じ話だと思います。
性能は目的ではなく、
暮らしの選択肢を増やすための土台。
さて、これで年明け3件目の設計契約。
今日も、
性能と暮らしのバランスを考えながら、
設計に向き合います。
それでは、また次回。
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