こんばんは
クオホーム本田です。
本日は完成内覧会でした。
ご参加いただきました方の
ご参考になれば幸いです。
またご協力いただいた
オーナー様にも感謝です。
ありがとうございました。
畳リビング、キッチン、
家事導線、リビングから
見える景色。大開口の
片引き窓。など。
見どころ、居場所もたくさんで
良き家になりました。
さて本日は見学会の時にも
参加していただ方にはご紹介
したいのですが、椅子の紹介を。
メルマガではちょくちょく
ご紹介していますが、
改めて良いなぁと感じる
「たためる椅子」があります。
この椅子のデザインをされたのは、
建築家・吉村順三先生です。
先生をご存じない方のために
少しだけご紹介。
吉村順三先生は、
戦後日本を代表する建築家の一人。
日本の伝統とモダンを融合させた
住宅建築を数多く残された方です。
くわしく知りたい方はこちらの
コラムを↓
https://m.quohome.com/l/m/bBiQXmlLYdGaxw
その中で住宅に対する向き合い方が
とても柔らかく、繊細。
「吉村障子」と呼ばれる障子の組子
デザインディテールもあります。
https://m.quohome.com/l/m/bTI5YhFbZIwKy1
住まう人が主役であり、
建築や家具は引き立て役であることを
強く意識されていた印象です。
そしてその考えが体現された
家具が「たためる椅子」。
名前の通り、コンパクトに
折りたたむことができるこの椅子は、
無垢の木でできていてとてもシンプル。
でも、座った瞬間に感じるのは、
「これ、めちゃくちゃ座りやすいな」
という驚きです。
背中を預けたくなる角度、
適度な座面のたわみ。
これは「美しいだけ」ではなく、
「使う人が気持ちよく座れる」ことを
第一に考えられています。
特に私が素晴らしいと感じるのは、
この椅子が「たためる」という機能性を
持っていること。
日本の住まいは昔から限られた空間に
知恵を凝らして暮らしてきました。
必要なときにだけ出して、
使い終わったらしまえる。
そんな「融通の利く暮らし方」に
ピタッと寄り添うのがこの椅子の魅力。
そして、使い込んでいくほどに
風合いが増す木の表情もまたいい。
私はこの椅子を、自宅でも
事務所でも愛用しています。
量産品の家具には出せない
「人の手の仕事」を感じます。
建築と同じで、家具にも
「引き算の美学」があると思っています。
盛らない、足さない。
そぎ落としていった先にある機能と美。
そういうものが
やっぱり好きですし、信じています。
吉村順三先生が伝えたかったのは
「家具も建築も、住まう人のためにある」
ということ。
この椅子は、それを今の時代にも
語り続けてくれる道具だと私は思います。
大量生産・大量消費の中にあって、
こういう椅子を一脚だけでも持つことで、
暮らしがちょっと豊かになる。
それって実は、すごく贅沢な
ことなのかもしれません。
ご参考に。
では、では。
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