短パン半そでの楽しい暮らしを実現するぜ!
【たぶん日刊】
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「リノベーションの葛藤」
築50年を超える一軒家に住む夫婦、
浩二(こうじ)と恵子(けいこ)は、
今年で結婚して45年になる。
結婚と同時に浩二の
実家だったこの家に住み始め
子育てを経て、今は二人だけの静かな暮らし。
風が冷たくなってきた10月の午後。
陽が傾くリビングで、
恵子がそっと切り出した。
「ねえ、断熱のこと、
またちゃんと考えない?」
浩二は新聞を読みながら、
少しだけ顔を上げた。
「またその話か。
今さら大工事してどうするんだ?
あと15年住むかどうかだぞ?」
「だからこそなのよ」と恵子は言う。
「体が動くうちに、
今のうちにしておきたいの。
この冬、もう寒さがきつくてね…。
玄関もトイレも、台所も、
足が冷えるのよ。」
浩二は黙って新聞をたたみ、
少し考える素振りを見せた。
「だが金もかかる。俺たちの年金じゃ、
そうそう贅沢はできん。」
「贅沢じゃないわ。
これは“安心のための投資”よ。」
恵子は窓の外を見つめながら言った。
赤く色づいた柿の実が、
庭の木に揺れていた。
「ねえ、もし段差をなくして、
トイレもお風呂も暖かくできたら
これからの毎日がどれだけ楽になるかしら
。電気代だって減るかもしれない。」
浩二はそっとため息をついた。
「……まあ、寒いのは俺も感じてるよ。
でもな、工事したって、
俺たちの人生、もう残りは少ない。
そんなにかける意味が
あるのかって思ってな」
恵子は少しだけ笑った。
「浩二、まだ15年もあるのよ。
15年も寒さに耐えるなんて
あなたにはできるの?」
浩二はその言葉に、
くすっと笑った。
「それは確かに嫌だな。」
しばらくして、
浩二がぽつりと言った。
「じゃあさ、
まずは見積もりでも取ってみるか。
数字を見れば、
少しは実感も湧くだろ。」
恵子は目を細めて、
うれしそうに頷いた。
「ありがとう。
話せてよかったわ。」
陽だまりのリビングに、
二人の間に少しだけ新しい風が吹いた。
リノベーションで今まで伺った
ご夫婦の心情を書いてみました
悩ましいリアルがそこにあります
家族の関係もリノベには
多くの課題を解決する可能性が
あります。
家を継ぐ。これも考えてみてください
皆様の滋賀の暮らしつくりの参考に
では!また明日!
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