短パン半そでの楽しい暮らしを実現するぜ!
【たぶん日刊】
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「木に囲まれた夢」
郊外の土地を探して、
もう何ヶ月が経っただろうか。
自然の中で、木に囲まれて
暮らしたいという
夫の想いと、
庭付きの家で犬と遊ぶのが
夢だった妻の希望。
そのどちらも叶えるには、
やはり戸建てしかないと信じていた。
夫は週末のたびに
地図とにらめっこをし、
ネットで土地情報を調べ、
気になる場所があれば車を走らせて
確かめに行く。けれど、
見に行った先で出会う現実は
いつも少し寂しい。
思っていたよりも狭かったり、
隣家が近すぎたり、
バス停が遠すぎたり。
夢にぴったりの土地は、
なかなか現れてくれない。
そんなある日、
夫は仕事帰りに立ち寄った本屋で、
ふと一冊の本に目を奪われた。
『木のマンションリノベーション』。
表紙に映るのは、
無垢材の床と天井、
やわらかい陽が差し込むリビング。
マンションとは思えないほど
無垢の木にあふれていた。
ページをめくるたび、
心の奥がじんわりと温まっていく。
たくさんのリノベーション事例には、
それぞれの暮らしがあった。
そして、どれもが
「木とともに暮らす」ことの
豊かさを教えてくれた。
「戸建てじゃなくても、
木に囲まれた暮らしは
できるんじゃないか?」
そう思った瞬間だった。
ただ、妻の夢を思うと、
簡単には言い出せなかった。
彼女が描いていたのは、
緑の芝生の上を犬が駆け回る庭。
風が吹き抜けるウッドデッキ。
何より、その自由さ。
夫は買った本をそっと
本棚に置いて、その夜は
何も話さずにいた。
妻にも事件が起こっていた。
ある日、車が故障し、
修理に時間がかかることになった。
郊外に住むということが、
いかに車に依存するかを
改めて思い知らされた。
通勤、買い物、病院、すべてが
不便に感じる。
「もし将来、年をとったとき、
同じように暮らせるだろうか…?」
そんな不安が心をよぎる。
夜、ふと思い出したのは、
以前夫が熱心に読んでいた
あの本の話だった。マンションでも、
木を取り入れた温かな暮らしが
できるのなら…。
庭はなくても、
犬と一緒に心地よく過ごせる空間を
つくることは、きっとできる。
「ねえ、ちょっと聞いてもいい?」
妻がゆっくりと切り出した。
「マンションって、リノベすれば
木の家みたいになるんだよね?」
夫は驚いた顔をしながらも、
うれしそうにうなずいた。
ずっと伝えたかった想いが、
彼女の言葉によってようやく
形になったようだった。
それからふたりは、
一緒にマンション探しを始めた。
間取りよりも、日当たりや風通し、
素材にこだわって。少しずつ、
新しい「木に囲まれた暮らし」のかたちが
見えてきた。
庭がなくても、ふたりと一匹が寄り添える場所。
木のぬくもりに包まれて、
毎日が静かに、
でも豊かに流れていく。
ふたりの暮らしは、
形を変えながら、夢に近づいていった。
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皆様の滋賀の暮らしつくりの参考に
では!また明日!
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