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有限会社 水戸工務店

建設会社にとって苦しい時代か

水戸工務店代表の小林弘典です。

今日は千葉市若葉区で上棟でした。

本当は、金曜に上棟する予定でしたが、
雨の関係で時間がかかってしまいました。

これから雨仕舞が終わるまで、
天気が続くことを祈るばかりです。

さて、今日の話題は私たちにとっても
あまり考えたくない話です。

コロナ禍以降、日本では中小の建設会社の倒産が増えています。
2023年で1671件、2024年で1890件、
そして今年の2025年では2000件を超える倒産の見込み、だそうです。

倒産件数ですので、自主的な廃業も含めると、
毎年1万件以上の建設会社が無くなっているとか。

そんな倒産や廃業が相次ぐ中でも、
ゼネコンなどは仕事がこなしきれない状態になっています。
こなしきれない要因はいろいろありますが、
単純に施工会社が足りていないという面もあります。

ゼネコンにおける施工を担うのは、
いわゆる下請けや孫請けと呼ばれる中小の建設会社です。

ゼネコンは計画、設計、監理は行うけど施工自体は行いません。
ゼネコンが請け負った仕事の工事は、下請けに請け負わせる。
そして、下請けはその工事を、孫請けに請け負わせる。

当然、仕事を請け負わせるにしても、
少しづつ金額を落とされていきます。

ちょっと乱暴な言い方ですが、
あまり仕事をしなくてもお金は貰える、
上で仕事を貰った人の特権です。

今まではそれで成り立っていましたが、
ですが最近の建築コストの増加で、そうもいかなくなりました。

ゼネコンが施主から請け負った金額ですが、
計画中、設計中、そして施工中にも
ドンドン高騰していきます。

高騰したコストは誰が負担して作るのでしょうか?
ゼネコン?下請け?孫請け?

ゼネコンは下請けに出すのに、コストが高騰したからと言って
金額を増やすことはない、と聞いています。

下請けや孫請けが、今までの付き合いもあるから、
この後仕事が来なくなると困るから、
という理由で、安い金額で受けたりしていました。

すると何が起こるか。

仕事をしても利益が出ない、赤字になります。

仕事をしても赤字なら、しないほうがいい、
ゼネコンが金額を増やしてくれないなら、受けない。
という中小建設会社も出てきました。

ゼネコンから受けても赤字で倒産する、
工事をしても儲からない時代なら廃業する、
といった会社も出てきます。

これらが折り重なって、
中小の建築会社が減る、
仕事は有るけどこなせない、
と言った現象の一端になっています。

大きな建設会社とその下請けだけの話ではありません。
仲間に教えてもらったこんなニュースも。
https://m-mitok.jp/l/m/QFT19UrkXdiEKF

兵庫の建築会社ですが、明らかに相場より安い建築費用。
もちろん家ですので、それでも高額です。
なのに工事の着工前に請負金額のほとんどを支払った人もいます。

明らかに、自転車操業で運転資金を集めているか、
計画倒産を疑われるような支払い条件です。

これで契約してしまうほうも、
あまりに無防備と言わざるを得ない。

お金は払ったけど、家は建たない、
でもローン返済と賃貸の家賃を払い続ける、、、
家づくりにおける最悪のシナリオと言ってもいい。

実は私も昔、計画倒産と疑われる建設会社の
後工事にかかわったことが有ります。

当時は関東一円にcmを流れていました。
このCM、見たことがある人もいるのでは?
https://m-mitok.jp/l/m/ouqfyOQy4bB1Uf

この会社の契約書を見たのですが、
工事が始まる前の着工金で、
請負金額の全額入金になっていました。
なんと、このタイミングで全額支払えば、
1割~2割引きになる、とのこと。
のちに分かったことですが、この会社のオーナーは
計画倒産の常習者だったようです。

悪いことを考える人は、今も昔も変わらず、、、

相場より不当に安い金額は得ではなく、おかしい。
出来ても無い工事に大きなお金を請求する会社はおかしい。

自分の実を守るためにも、
そういった感覚を身につけないといけない時代です。

あなたの家づくりが成功しますように、、、

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

また次回もよろしくお願いします。

それでは!

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