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有限会社 水戸工務店

大工はどんどんいなくなる、、、

水戸工務店代表の小林弘典です。

今日も雨が強かったですね。

来週は上棟だというのに、
天気が不安定で困ります。

最近の梅雨は空梅雨が多いので影響は少ないのですが、
その分というか、台風の被害は半端ないです。

すでに被害が出ている地域もあります。
これ以上大事にならなければいいのですが、、、

さて、9月2日と3日で全国工務店協会JBNの
全国会員交流会が有りました。

JBNは3000社の工務店からなる、
日本で一番大きな工務店の集まりです。

その全国の会員が集まる交流会ですので、
550名を超える人が集まった盛大な会でした。

JBNには8つの委員会が有り、
新しい技術や制度の勉強会を企画して、
今後の工務店のあり方を示しています。

当社の所在地が首都圏、という事もあり、
東京の本部にも行きやすい。
そのためいくつかの委員会を兼任しています。

その中の一つに、大工育成委員会が有ります。
その名の通り、どうやって大工さんを育成していくか、
その取り組みを考えている委員会です。

実は現在、大工さんは激減しています。
大工さんは木造の家づくりであれば、大半を担う仕事。
なのにその人数が減っていったら、誰が家を建てるのか?

皆さんがもし現場で大工さんを見かける機会があるなら、
注意してみてみてください。

年配の方、おじいさんが多いな、と思うはずです。

それもそのはず、
1980年をピークとして、93.7万人いた大工さんが、
2000年には、64.7万人と70%と切り、
さらに2020年には、29.8万人と、
ピーク時の1/3以下になっています。

ですが、このままなら、まだ減ります。
なぜなら年配の方が多く、引退していくからです。

実は大工不足は最近の問題ではありません。
私の記憶ではありますが、20年前から
大工はどんどん減っていく、と言われていました。

それでも大工減少に歯止めが掛からなかった。

昔は小学生がなりたい職業ランキング、
その上位にいたはずなのに、、、

もっとも減っているのは大工にとどまらず、
様々な職人が減っているのですが。

職人不足の一つの要因は、建築会社が職人を食いつぶした、
と言ってもいいでしょう。
建築会社を社会、と言い換えてもいいです。

昔から、「職人の世界では、怪我と弁当は自分持ち」
なんて言いました。

イメージの悪い言い方ですが、
「土木作業員(ド〇タ)殺すに刃物は要らぬ、
雨の3日も降ればいい」などと。

怪我して休んでも、天気で仕事が出来なくても、
なにも保障が無い、という事ですね。

今までの多くの職人は社員ではないから。

有給も無ければ、社会保障もない、
これでは職人になる人もいないです。

仮に自分の息子が大工になる!と言っても、
親としては当然、労働条件をチェックします。

そんな状況が続いているわけですが、
読者の方にはご存じの人も居られると思いますが、
弊社はもちろん全員社員大工です。

社員大工だからこそ、大工育成で高い技術を培え、
社員大工だからこそ、丁寧な家づくりが出来るのです。

先のJBN全国会員交流会で大工育成委員として、
弊社の大工求人についての取り組みをお伝えしました。

100名ほどの方に聞いて頂きましたが、
たくさんの方に説明資料を希望されたので、
役に立った発表だったのかな、と思います。

今、大工職を欲しがる建設会社はたくさんいます。
ハウスメーカーや建売などの大手建設会社もです。

しかし、その大手が職人を食いつぶしてきたのに、
今、手のひらを返して、社員大工を求めるなんて
虫がいいな、と思います。

しかも社員大工と言って募集しても、
実際は決められた部材を取りつける組み立て工員。
昔のように腕が良ければどこでも働ける、なんてことはない。

やがて社員ではなく、一人親方として独立させられて、
いいように使われる人も多くなるはず。

そうなると、その一人親方はぼやくのかな。
保障も無いし、大工なんてなるもんじゃない、と。

弊社が育てたいのはそんな作業員じゃない。

大工として、棟梁として、人として、
責任を以って仕事に取り組めるステータスを持った職人を育成したい。

昔のように、大工ってカッコいいよね、
と言われるような職業にしたいものです。

嬉しいことに、大工になりたい、という二人の若者から
来年の就希望を頂いています。

縁が有って弊社の一員になってくれるのなら、
責任をもって一人前の大工になるように応援したいと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

また次回もよろしくお願いします。

それでは!

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