こんばんは ダイシンビルド 清水です
今日は午前中は神戸市で
建築予定のK様と打ち合わせでした。
本日は外構工事のことまで
打合せができて凄く有意義でした。
午後からは
すまいの相談会からのお問合せを頂き
弊社の事務所にて相談会でした。
気軽に相談できるので
よかったらこちらからお願いします。
[https://daishinbuild.net/l/m/JFeiyJahLElNO5
今回は土地探しから資金計画の相談でした。
いいご縁になればと思います。
そして土地探しのご相談を受ける時に
私が必ず伝えていることがあります。
それは「擁壁の有無には十分注意してください」
ということです。
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一見すると立派に見えるコンクリートの擁壁でも
実は築年数が古くて強度不足だったり
確認申請を経ていない“違法擁壁”だったりすることが
少なくありません。
擁壁が安全でない土地を購入してしまうと
建物を建てる前に大きな補修工事が必要になり
場合によっては数百万円から
数千万円単位の費用が追加でかかってしまいます。
例えば、築40年以上経過したブロック積みの擁壁。
一見するとしっかりしているように見えても
現在の建築基準法では適合しないことが多いです。
役所に「宅地造成等規制法」の許可申請記録が
残っていなければ再度の申請が必要になり
建築確認が下りないこともあります。
また、擁壁の高さが2メートルを超える場合は
建築基準法上の“構造計算された擁壁”であることが
必須になります。
現場でよくあるのは
「隣地との境界を守るために設置された
ただのブロック塀が、実は擁壁の役割をしていた」
というケースです。
この場合はとても危険です。
地震時に倒壊するリスクも高く、
その上に家を建てることは認められません。
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土地探しで大事なのは、表面的な条件だけでなく
地盤や擁壁など“見えない部分”を
プロの目で確認することです。
私は30年以上家づくりに関わってきましたが
「安い土地には理由がある」
という言葉は本当にその通りだと実感しています。
駅から近いのに相場より安い土地、
広さが十分あるのに割安な土地。
その裏側には擁壁や地盤の問題が
潜んでいることが多いのです。
もちろん全ての擁壁がダメというわけではありません。
しっかりと設計・施工された擁壁は
安心して使える財産になります。
しかし、専門家が確認せずに購入してしまうと
建築計画が進められず、最悪の場合は
「買った土地が家を建てられない土地だった」
という事態も起こり得ます。
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私個人の見解としては、
土地を購入する前には必ず建築士か工務店に同行してもらい
擁壁や地盤を確認してもらうことが大切だと断言します。
不動産会社さんは「売る」ことが目的ですので
擁壁の法的適合性や強度までは
細かく説明してくれないことが多いのです。
土地を決める前に、建築のプロと一緒に
現地をチェックする。
これだけで数百万円の無駄な出費や
後々のトラブルを防ぐことができます。
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これから土地探しをされる方は、
価格や立地条件だけで判断せず
「この土地の擁壁は安全か?」
という視点を必ず持ってください。
大きな買い物だからこそ、
焦らずに冷静に判断をしていただきたいです。
では明日も宜しくです
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