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株式会社 勝部建築

【空気に潜む重たい熱の正体】

皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)

本日は日曜日で
HPの週一ブログの日
空気に潜む「重たい熱」の正体
について書いた記事を
メルマガでも配信させていただきます

梅雨入りで湿度が高く
体がベトベト
エアコンを付けるか微妙な体感温度
皆様はもうエアコンを
付けておられますでしょうか?

今週末はいよいよ夏至
一年で昼が最も長い日です
正午の影は一年で一番短い
太陽が高く昇る季節

ここから日照時間は
少しずつ短くなりますが
気温は上がり続けます
いよいよ夏へと向かっていく訳です

そうなると完全に
エアコンの出番
今日はその前に
知っておきたい話をひとつ
空気に潜む「重たい熱」の正体
という「潜熱」についてのお話

水を状態変化させるための
エネルギーを潜熱と呼びます

氷が水に変わるとき(溶ける)
水が水蒸気に変わるとき(蒸発)
周りの熱を奪いながら
姿を変えていきます

逆に水が氷に戻るとき(凝固)
蒸気が水に戻るときは(結露)
余った熱を周りに放ちます
こうして熱がやりとりされます

お風呂に氷を浮かべると
氷は溶けて水になりますが
その時お風呂の熱を奪うので
温度は下がっていきます

これが潜熱の働き
氷が溶けるにはエネルギーが
必要だからなのです

冬の結露も同じです
窓に水滴ができるとき
空気中の水蒸気が水になり
その際周りに熱を放ちます

だから実は結露すると
わずかに周囲は暖まります
冬の窓辺も同じ現象

さらに身近な例では
夏の缶ビールがあります
冷えた缶に水蒸気が付き
水滴となって現れます

この時も周りの水蒸気が
缶に熱を渡して水になり
その熱で缶がぬるくなりる
だからビールはどんどんぬるくなる
ビアガーデンでのジョッキも一緒

夏は湿気が多くなります
温度が上がると
空気中に含むことが出来る
水蒸気の量も増えます
空気中の水蒸気は
見えませんが重く熱い

洗濯物から出る水蒸気
料理でも蒸気が発生し
人も呼吸や汗で蒸気を出す
毎日部屋に湿気が溜まります

さらに外の空気も湿っているので
換気やすき間から入ってくる
室内はどんどん蒸気が増えるので
夏の不快さは増す一方

そんな中エアコンは
温度を下げてくれますが
同時に湿度も下げてくれます
水蒸気を取り除くことで
快適さを作っている

除湿の方が冷房よ
りエネルギーが必要なのは
水蒸気を水に戻すのに
たくさんの熱を使うからです

エアコンはこれから
毎日何リットルもの水を
空気から抜いていきます

皆さんの知らない所で
知らず知らずのうちにです

夏の空調設計では
この除湿量の計算が大切
どれだけ水蒸気を減らせば
快適になるのかを考える

冬は湿度が味方ですが
夏は湿度が敵になる
冷やしても湿気が多ければ
ジメジメは消えません

潜熱を理解して
空調計画を立てることが
夏の快適さにつながります

エアコンは温度だけでなく
湿度と戦ってくれています
うまくコントロールすれば
効率も良く快適にもなります

目に見えない水蒸気と
上手に付き合いましょう

それではまた次回(^^)

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