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株式会社 勝部建築

【壁の中が語る真夏の物語】

皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)

さて本日は日曜日で
HPの週一ブログの日
「壁の中が語る真夏の物語」
について書いた記事を
メルマガでも配信させていただきます

今週は天気が悪そうですね
いよいよ梅雨入りかなと
来週は上棟があるので
天気が気になって
しょうがないですww

さてそんな本日は
壁の中が語る夏の物語
という夏型結露に関するお話

夏にも結露が起こると
聞いて驚かれる方も
いらっしゃるかもしれま
せんが実は起こるんです

冬は室内の暖かい空気が
冷たい外壁面に触れて
水蒸気が水になるのが
一般的な結露のイメージ

ところが夏の結露は少し
仕組みが違ってきます

気温が高く湿気も多い
日本の夏にエアコンで
室内をしっかり冷やすと
外との温度差が生まれます

このとき一部の条件では
室内側の壁の内部に結露が
起こることがあるのです

これが夏型結露と
呼ばれているものです

外の湿った空気が
壁の中に入り込むことで
結露が起きると考えられて
いたのですが最近では
別のメカニズムも注目されていて

実はもっと多く見られているのは
外壁に日差しが当たって
外壁材や柱間柱などが熱を
持ち内部の木材に含まれる
水分が蒸発して壁の中に
湿気としてこもってしまう
というケースです

とくに新築したばかりの家は
柱や間柱の木材に水分が
まだ多く含まれています

そのため最初の夏に
壁の中で一時的な結露が
起きることがある

けれども実際に観測した結果
この結露は長くは続かず
数時間で自然に消えて
しまうことが多いのです

たとえばポリエチレン製の
防湿シートを使った壁でも
短時間で湿気が抜けていく
ケースがほとんどで

このことから夏型結露は
長期的に見るとあまり深刻な
問題にはならないことが
分かっています

とはいえ結露による影響を
より確実に減らしたいと
考えるなら選ぶべきは
透湿型の防湿シート

これは湿気をためこまず
外に逃がす力を持っていて
木材に含まれる水分が
自然に抜ける助けとなります

つまり防湿しすぎないことも
実は大切だということなのです

もう一つ重要なのは
壁の表面温度を下げすぎないこと
表面温度が下がり温度差が出来ると
そこはまた結露の原因に

結露問題は
ひと夏の対策だけではなく
家を建てる段階から
長期的な視点で計画を立てる
ことが重要です

将来的な住環境の質を
維持するためにも
耐久性のある材料を選んだり
設計段階で気密性と断熱性の
バランスを取り入れるなど
持続可能な住宅設計は重要で
自社の断熱構成に基づいて
結露計算をするのは
空調設計者として当たり前のこと

壁の中は見えない場所ですが
そこに空気と熱と水分の
せめぎ合いがあるのです

だからこそ材料の特性や
湿気の流れを理解して
家づくりをすることは
とても重要になってきます

目に見えないところで起きる
小さな現象の積み重ねが
住まいの快適さや耐久性に
つながります

誰もが知恵を活かした
家づくりを考えていきたい
ものですね

それではまた次回(^^)

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