ロフト造り方
こんばんは。
先週末にこそっとお知らせしたままの
完成見学会ですが、二日間での
開催としたため、まだ数枠の空きが
ございますので、見逃していた方
はぜひこの週末にお申し込み
くださいませ。ちゃんと告知してなくて
すいませんでした。
今年最後の完成見学会です。
「双葉の家」28坪+小屋のある暮らし
さて、こちらのお宅にもロフトを
設けていますが、北村建築工房では
大半のお宅に造っています。
都市部では1,2階はコンパクトに
なりがちで、如何にロフトを
有効利用するかも大事なところ。
おさらいとしてロフトの条件を。
階に算入されずに、小屋裏収納
・ロフトとして認められるには、
1.天井高さを1,4m以内にすること。
2.下階の床面積の1/2以内であること。
これが大きな物理的な条件です。
ここで気を付けてほしいのは
天井高さは「最高」が1.4mまでということ。
平均天井高さではないということです。
まともに立てて歩ける部分があると
普通の部屋のように使えてしまうから。
それと下階(普通は二階床になりますね)
の床面積は吹き抜けなどは除かれます
ので実質の面積で計算する必要があります。
それにロフトの階段自体もロフト面積に
算入します。そう階段は各階の面積に
入れるのでダブルカウントのように
なっていますが残念ながらそういうもの。
斜線制限をクリアした屋根なら
小屋裏は自由に床を作って
使えるというものではありません。
ただ、そのように制限はあるも
昔より緩くなったものがあります。
階段です。
最近の取り扱い基準では、ロフトに
上がる階段は固定階段でもOKの行政
も多くなっています。
普通の階段で上げれるということは
荷物の上げ下ろしもしやすく
何より年をとっても収納梯子より
全然楽です。使わなくなることも
少なくなるでしょう。
でも、実はこの階段の設計は
簡単ではありません。
何故なら、下からの階段と同じ位置
(避難階段のようなもの)でないと
床面積をロスするから。
屋根の形や高さを初期設計時から
シビアに計算しておき、なおかつ
一階からの間取りを悪くしない
でまとめるというのは、結構な難題。
ロフトが欲しいために本体の間取り
がイマイチになっては本末転倒。
逆にオマケのように考えて
階段がついたとしても
「這いつくばってロフトに上がる」
ようでは意味もない。
ロフトには、遊びの要素も
ちりばめられていますが、
私はそれよりも1,2階を
希望の大きさにしたいがために
工事費が嵩んだり、広い土地を
買うようなことになるより
ロフトを有効利用して家の
大きさをコンパクトに考えるとか
必要充分な暮らし方を見出して
欲しいと思っています。
いつも使う服などは二階までに
収めておき、衣替え時にロフト
のものと入れ替えるとか、
普段はロフトへ3階の部屋に
取りに行く感覚で使えばいいかと。
段ボールや昔の荷物などを
構わず仕舞い込めるのも
普段目に入らないし、ストレス
にもならないという利点が
ロフトにはあるような気がします。
そしてもう一点、私の設計する
家はエアコン一台で冷暖房する
パターンが多いのですが、
ロフトに冷房用エアコンを
付けるので、ロフトが
大きなチャンバーのように
なって各部屋に冷気を配って
くれるため、ロフト床ありき
の設計も多々あります。
たかが、ロフト。
されど、ロフト。
という感じ!?(笑)
都市部ではロフトをどう設計
するかも相性のひとつかも
しれませんので、ぜひ
候補先の事例集など見ながら
ロフトはどう造っているのかな
と見て回るのも一興かと。
あっ、ロフト絶対主義者と
思われたら違いますよ・・。
私の理想は皆さんと同じ
「平屋」ですから(汗)
でも現実は平屋で完結は
厳しいので子供部屋や納戸
を中二階のようなロフト
っぽい二階建ての家
(平屋ベースと勝手に言ってます)
をお勧めしていて、最近の
ご要望も多く頂くので事例も
多くなってきました。
天井高さを気にしないロフト
のような空間も面白いですよ。
さて、話を戻して、、
ロフトの存在をどう考えるかですが
「使わなくなるかもと
思う位のものなら最初から
造らないほうがいい」
とか
「少しでも使えそうなら
どん欲に使い切るべき」
とか、考え方は人それぞれで
どちらも正しいわけで。
皆さんの理想の暮らしに
とってのロフトはどんな
存在でしょうかね。
ちょっと息抜き的なネタとして
ご家族で話してみては?
ではでは。
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