こんにちは。
輝建設のコハラです。
先日、
とある勉強会に行きました。
主催は秋田の
もるくす建築社さん。
土と木をこってりつかいつつも
エコで省エネな暮らしを提案されている
いま、注目の会社さんです。
もるくすさんのウェブサイト
↓↓↓
https://m.terukensetsu.jp/l/m/pjE8p4nLfrAcRx
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もるくすさんは
いろいろとドイツや
スイスの建築にお詳しいのですが、
ドイツでは
いま、土壁が
めちゃくちゃ見直されているということで
今回、古民家の土壁の今後に
なにか役立つ情報はないかなと
行ってまいりました。
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昨今のドイツ建築での
土の利用を
「土のルネッサンス」
とかいうらしいです。
(ルネッサンスはフランス語だけど)
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今回は
蓄熱と吸湿の話でしたが、
蓄熱効果を発揮するには
相当断熱をしっかりしないと
蓄熱効果を発揮できないらしいので
まずは吸湿効果なら
お手軽かなと。
いわゆる柱の厚み分の
土壁でなくても
空気中の湿気を
活発に吸い取っているのは
表面から
深さ数mmということらしいので
石膏ボードの上に、、、、
(本当は石膏でなく、
コッテリ土壁いきたいですが)
でも調湿の効果あるのかなと。
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ドイツでの研究では
土1g = 800m2
の表面積があるらしく、
その多孔質性から、
石灰、
石膏ボード
セメント
より吸湿がある
ということです。
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有害物質と匂いを吸収して
中和するということらしいですが、
まだまだこのあたりは
経験則的な話で
科学的に解明されていないことも
多いという話でした。
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これまでにも
調湿や匂いを吸う的な
話はなんとなく聞いたことがあったのですが、
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土と木は相性がいいと
いう話が興味を引きました。
平衡含水率 (重量%)が
土 0.4ー6%
木 10ー16%
で安定するらしく、
土は木よりも並行含水率が低いので
柱に寄り添った土壁は
木の湿気を吸ってくれるそうです。
これはいい組み合わせだなと。
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足元の湿気対策をしっかりして
地面に近い木や土が
毛細管現象で水分を
水あげなければ
良いんですよね。
(まあ、その状態を
維持するのに何千年も
苦労しているのかもしれませんが)
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土壁を安易に壊さず、
なんとか残しながら、
また復旧したり、
新築、リノベ問わず、
新設壁にも
これまで通りに
土をつかっていきたいなと
思いつつ、
もう少し土の科学的なところを
知りたいなと思った次第です
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取り急ぎ、
実験ではないですが、
蔵や当社の古民家などの
部屋の湿度などを
ロガーを置いて
追いかけてみたいと思います
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ということでまた次回。
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追
「土壁 調湿 資料」でググってみたら
出てきた論文です。
↓↓↓
土壁の水分吸収・放出に関する基礎的研究
https://m.terukensetsu.jp/l/m/QeNeJvflysd3Ah
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