こんにちは。
シーナリーハウスの西村です。
今日もいい天気、気持ちの良い一日でした。
週末の打合せに向けて、金池事務所では新人くんが模型製作に励んでおります。
(ビッグ)プロジェクトの模型、それから、別府市での住宅新規案件のファーストプレゼン用の模型も。
シーナリーハウスと言えば模型!と言われるほど、
シーナリーハウスでは創業時より、原則として全案件、1/100の模型製作をさせていただいております。
この模型は単なるお客さまを喜ばせる、びっくりさせるツールではありません(笑)。
当然に、
ファーストプレゼンで模型が登場すると、みなさん、感動されるわけですが、
提案する建物を立体的に具体的に把握してもらうために3次元CGなんかよりも非常に分かり易いから模型なんです。
みなさん、ご存知だと思いますが、シーナリーハウスの模型は外観だけを見せたいわけではなく、
内部の提案も忠実に製作しておりまして、屋根を取りますと、内部の建具や造作家具などまで製作しております。
これを1/100(百分の一)の大きさで製作しておりますので、
これはもうかなり細かい作業でして、ピンセットでの世界です。
正直、手が不器用な私ではおそらく無理で、これをいとも簡単に新人くんたちは製作していってくれております。
会社の仕事の役割分担として、非常に有難い話なんですが、
それ以上に会社として、大事な話。
模型を製作する作業をしてもらうことが、設計者教育、現場監督教育に非常に有効であること。
リアルな建物の1/100のものをつくるわけですから、1/100の模型製作というものは建物のスケール感や空間把握を最初に体感する時間になります。
図面を見ながら、1/100の模型をつくる。
その作業を経験した上で、これから実際にその建物が現実に建っていくことに携わっていく。
図面の把握だけではなく、先に模型製作で建物を立体的に把握していますから、
これは非常に勉強になります。
私も学生時代、そのようなところで模型製作のアルバイトしておりましたが、
有名建築家の設計事務所とかアトリエ事務所とか、入社した新人くんの仕事は大体が模型製作。
必然的に模型から建築を勉強させます。
私はあまりに模型が下手で、当時、時給500円ぐらいが相場であった時代、時給200円ぐらいにされた苦い記憶があります(笑)。
当時、なんでだよ~と勝手にムカついておりましたが、今となれば、非常に理解できます。200円でも時給をもらえただけで喜ぶべきことだと言えます。今なら(笑)
丁寧に模型をつくることで、その建物へ愛着が湧き、その建物への当事者意識が芽生え、その建物の完成に執着できる。
その流れは明らかに起こることだと言えます。
モデルハウス「シーナリーの家」の一部屋が完全な模型の部屋になっておりまして、
初めて見た方には、圧倒される模型群だと思いますが、
それらの模型、一つ、一つには、そのような意味がございます。
模型をつくっている彼らが、実際の建物の現場監督として携わっていきます。
そして、実施設計、設計を学んでいきます。
彼らが優秀な建築人になっていくには、この王道は通らざるを得ないわけで、
この王道を通ることを出来ずに、建築の道を諦めた私からすると、彼らには王道から本物に育って欲しいと全力でサポートしようと思っています。
模型製作はその王道のはじめの一歩ということです。
では、
今日は、これで失礼させていただきます。
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