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株式会社樹々匠建設

何でも出来ますは、何も出来ません

前号でお話した断熱のお話。

断熱に携わるすべての人が
断熱の特性と施工方法を
理解している事。

これが大切だが
それはなかなかに難しい。

というお話をさせていただきました。

すこし言い方を変えてみます。

「普段は〇〇断熱をやっていますが、
 ご要望があれば??断熱も
 △△断熱も取り扱い可能です」

そう言われる会社さんがあります。

たしかに出来るか出来ないかで
いったら出来るでしょう。

でもそれが本当にその断熱材の
性能や効果をフルに発揮できる
施工方法になっているかと
問われたら疑問が残ります。

断熱に関わる事として
冷暖房計画も関係してきます。

「普段は薪ストーブを採用していて
 床下エアコンはやったことは
 ないですが、採用は可能です」

これ、
何度耳にしたことか。

やれるもんならやってみろぃ(笑)

「やったけど家全体が暖かくならない」
「どうやったら良いですか?」

そんな問合せを何度も
受けている身としては
こう言わざるを得ません。

だからわたしは、

「何でも出来ますは
 何も出来ません」

そう思っています。
特に断熱と耐震に関しては。

「ご要望があれば出来ます」

これは言い方を変えれば
ご要望がなければやりません
になります。

えっ?こんな事で失敗するの?

ってくらい、ほんの些細なことを
変更するだけでも
現場では失敗するもんです。

それが耐震や断熱となったらもう大変。
取り返しがつきません。

HMや工務店が「なんでも出来ます」
というのは、お客様からすると
「私たちのことを考えてくれている」
っと思われがちです。

しかし、本音は仕事を取るため、
営業成績を上げるためでしか
ありません。

決してお客様のためではなく
自分のためなのです。

お客様からしたら
プロが出来ると言ったら
「あっ、大丈夫なんだ」
って思ってしまいますよね。

でも現実は大丈夫じゃない。

お客様の大切な家なんです。
大切なご予算を使わせてもらうんです。

やったこともない、出来ないことを
さも出来るように言う。

そんな無責任な事は
わたしには出来ません。

ただ、わたしがどれだけ
声高々に言っても、工務店業界の
「なんでも出来ます」は消えません。

ですので、お客様は
こと耐震や断熱気密に関しては、
そのHM、工務店が
”いつも”やっている仕様を
採用されることをお勧めします。

断熱気密を18年間、
突き詰めてきた結果

わたしの考え方は
こんな極論になってしまいました。

こんな事いうから
敵も作ってしまうんだよな。

メルマガ解除は増えませんように(笑)

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