水戸工務店代表の小林弘典です。
あたたかな春らしい日でしたね。
今週は多くの学校の卒業式ですね。
今日も会社の近くで、
親御さんとともに歩く中学生を見かけました。
その昔、
暖かい春の日差しに包まれて、
僕たち私たちは旅立ちます、、、
とみんなで唱和したのを思い出します。
ところで一昨日あたりから、
リフォーム詐欺グループ逮捕、
のニュースがテレビを賑わせていますね。
スーパーサラリーマン清水を名乗る男が
SNSで贅沢な暮らしを見せて
それに憧れた人間でグループを作っていったとか、、、
以前メルマガでも伝えた、悪徳点検商法、
「瓦が割れていますよ、板金がめくれていますよ、
今ならただで見てあげます、屋根に上っていいですか？」
というやつです。
屋根に上らせてしまうともう最後。
瓦をどころか、その下の防水なんかも破られたりして、
すぐに治さないとヤバいです！すぐに契約を！
と言うパターン。
スーパーサラリーマン清水は、
その点検商法の生みの親ともいわれているそうです。
当社の施主さまのところにも、こんな男たちが来て、
屋根瓦がずれてますよ、と言うわけです。
お客様は私たちがいるので当然、怪しい訪問は断ります。
でも、心配になるので当然弊社に連絡が来ますよね？
一度点検してくれないか、と。
そう言われれば、何ともないはず、と思っていても
調べないわけないは行きません。
何度もそういったことが有りました。
日程を合わせて点検する人を手配して点検する、
当然、人が動けばお金はかかる。
ですが、このお金は誰が負担するのでしょう？
もちろん、お客様か私たち、となるのです。
とはいえ仮にお客様から頂いたとしても、
こんな仕事で利益を出すことは出来ません。
頂いたとしても、原価にも満たない費用程度です。
こんな事例が全国で起こっています。
という事は、まともな建築会社の多くが
この男の被害者と言ってもいいかもしれません。
ただ今回の逮捕については、詐欺で逮捕、ではないのです。
建設業の許可を取らずに、500万円以上の工事を請けたため、
の建設業違反での逮捕です。
高額リフォームの詐欺で逮捕、ではなく、
建設業違反と言うのがもやもやしますが、
これから芋づる式に詐欺のほうも逮捕されるかな。
NHKのニュースでは、以下のように報道しています。
悪質リフォーム業者 “統括”ら4人逮捕
建設業法違反の疑い、との見出し。
容疑者らは多くの工事は500万円未満で請け負っていたとみられるが、
1件の工事代金が500万円未満の場合、
建設業の許可を得る必要がないとされており、
業者としての「質」が担保されず、悪質業者が
参入しやすい状況になっている、と指摘されている、
とあります。
前にもお伝えしたかもしれませんが、
請負金額500万円以下の工事会社なら、
素人が明日からでも開業できます。
建設業の許可を受けるには、
10年以上の建設業の経験、
（経営者でなくてもいい）
一定期間以上の経営経験
建築に携わる資格、
それに資本力、などが必要です。
はい、簡単には取れません。
だからこそ、その許可を失わないためにも、
真面目に取り組んでいます。
悪徳リフォーム会社は、悪評なんて怖くない。
悪いうわさが増えてきたら、店をたたんで、
すぐにでも別の場所に別の名前でオープンできます。
そしてまたカモを引っ掛けるのです。
今一度詐欺に引っかからないための知恵です。
いい建設会社かどうかは、簡単に判断は出来ないかもしれません。
どんな仕事をしているかの実績や、地元の評判などが聞けるといいでしょう。
ですが、簡単な第一歩として、
建設業の資格を持っているかいないかを調べてみてください。
こちらの国土交通省のページで簡単に調べられます。
https://m-mitok.jp/l/m/sXRjre49N24uPR
建設業の許可についてこんなことを言っていると、
「まじめにやってるんだから、建設業があるかないかなんて関係ない」
という人も出てきます。
それは違うと思います。
真面目にやってるなら、しっかり経験を積んで、
勉強をして資格を取って、建設業許可を取ればいいのです。
無経験、または浅い経験で大きな金額が動く、
建築工事を請け負うなんて、
仕事に対する適正があるとは思えません。
建設業許可を持ってると罰則の時に面倒で大変、
無ければ身軽でやりやすい、と言うのが本音ではないでしょうか。
最後に申し訳ないのですが、建設業の許可があっても
いい会社、いい依頼先とは限りません。
そこを理解しつつ、信用に足る会社を探す、
それこそが施主であるお客様の仕事なのですから。
建築系の訪問営業は高確率でヤバいです。
営業本人がそうでなくても、
訪問をやらせている会社は絶対ヤバい。
いい依頼先を探すコツは、
まずは調べる、聞いてみる。
自分で目星をつけた会社に連絡を取って、
話してみる、と言うのが良いかと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
それでは！
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