こんばんは!
マルトの澤田です。
昨日、今日と和歌山県の山長商店という
製材工場を見学してきました。
紀伊半島の西、和歌山県の田辺市にある
この製材工場さんは、紀州材を扱う製材工場
さんで、製材のみならず、プレカット、
から山仕事(きこりに植林)まで、木に
関係する仕事を一気通貫で行う、スーパー
製材所さんです。
ウチは紀伊半島の東側、三重県のノジモクさん
を主とした木材のご提案をしていますが、
同じ紀伊半島でも、また違った製材をされて
いますので、非常に興味深い視察になりました
あっ、ノジさんが悪いとか言ってるわけでは
ありませんよ。
規模感が全然違いますし、ノジさんは
ノジさんの、山長さんは山長さんの良さ
がありますので、どちらもスゴイ製材所
さんだなと改めて感じた次第です。
私の備忘録みたいな内容になりますので
そんなに面白い内容ではありませんから
興味なければスルーしちゃってください。
さて、今日お話ししたかったのはこれから
の日本の話
うわっ、俺ごときが偉そう!!!
でも本当に困っちゃいました。
どうしたもんだろうかって思います
山長さんに限らず、私たち工務店も国産材
の採用をお客様におすすめしています。
それは今までさんざん話してきましたが、
お客様にとって良い物が、結果的に世の中
にとってもよいことにつながるから
多少価格は高くなりますが、絶対損はない
からおすすめしている訳です。
そのことについては、改めて間違いなかった
と感じた見学になりました。
問題はそこではなく、近い将来(といっても
私たちではなく、子や孫の時代)木の家が
欲しくても木が用意できないという状況に
なること。
また、このままいけば、花粉症はどんどん
ひどくなり、温暖化を防ぐこともできず
どんどん環境は悪くなるということが
容易に想像できてしまう現状を見たから
です。
山から木を伐りだすのは本当に大変なんですね
危険も伴いますし、非常に重労働です。
また、費用や手間はとんでもなくかかります
つまり担い手がいない。
木は植えてから50年とか60年で伐るのですが
その間に木を管理する仕事もあるのですが、
その担い手もいない。
今日見た山は10年前は10人で管理されて
いたそうですが、みな歳をとり、やめていき
今では70歳の方一人でやられてるそうで
もちろん、全て面倒見れるわけではありません
つまり管理されないので山は荒れていく
荒れると木は育たない
良い材もできない
出来たとしても木が出せない
出したとしても伐期が過ぎて
使えない
木が伐れないから老木は子孫を残すため
花粉をガンガン出す。
もちろん、酸素も作らない
その山の量は住宅で使い続けて処理できる
ような量でもないし、山長さん1社が頑張った
所で使い切れるものでもないし、そもそも
山深く、簡単に出せない。
もういろんなことが複合的に絡みあって、
良い方向が見いだせない状態なんですね
もちらんだからって、何もしないわけでは
ありません。
今まで以上に国産材を使っていきたいと
思いますが、それをお施主様に負担して
いただくような形にはしたくない。
誰のせいか
もちろん国の森林政策のミスなんですが
国のせいにした所で、これだけの量の木材
を国が伐れる訳もないんですね
ウルトラマンがいたらすぐに取れる
でしょうけど(苦笑)
まっ、伐れたところでそれを加工できる
製材所も足りないし、工務店もさばき
きれない
つまりは堂々巡りなんですね
あー、頭沸騰してきた
とにかくウチはブレずにお客様のための
国産材の家づくりをやるぞ!
ではでは
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