こんにちは。
シーナリーハウスの西村です。
今日も朝から快晴、明らかに空気が乾燥していますが・・・
肌や唇が乾燥して大変です(笑)
車移動の車の中など、日当たりのいい場所に少しいると、ついつい居眠りをしてしまいます。
なかなか疲れのとれない歳のせいかな!?とも思いますが、
きっと天気や気候のせいですよね。
そう思うことにします(笑)。
さて、
世間では、大手企業の初任給の金額がとんでもない金額になってきており、オジサンはびっくりしております。
1969年生まれの私は普通に行けば、大学卒業時はバブル入社の頃でしたが、
大学入学までに1年浪人し、なんと大学では3年卒業が遅れ、よせばいいのに大学院にまで行っていますので、
その頃はバブル崩壊での就職氷河期入り口に差し掛かっていました。
ですから、
28歳で最初に就職した、山田守建築事務所という東京にある組織設計事務所では、
当時、入社1年目の時は会社の業績は好調で1年目でも十分なボーナスがありましたが、
2年目はそんなでもなかったという記憶があります。
昔話で恐縮ですが、
当時の山田守建築事務所は今でもある六本木のアークヒルズの隣にある森ビル25というビルに入居しており、
熊本から出てきた田舎モンがいきなり六本木のオフィスビルに通勤で、どこか浮足立っていたようなことを思い出します。
この森ビル25は、その後、森ビルによる六本木の再開発で取り壊され、そこは今では六本木ヒルズが建っております。
それでも当時、相当に家賃高かったと思いますので、建築設計事務所の景気の良さが垣間見れる一面ですね。
私の場合は、就職氷河期の就職組だから転職を繰り返したというわけではなく、
建築で飯を食べていくよりも自分には合っていることがあるかもしれない・・・という、
言うなれば、自分のキャリアに対する「青い鳥症候群」で、
いろいろな業界を転職しながら自分探しをしていたということです。
学歴も職歴も関係ないゼロスタートの世界を何度も経験していますので、
普通の人より、圧倒的に人生遠回りをしていると思いますし、
決して、効率的な人生ではありません。
ですから、
今どきのコスパの追求、タイパの追求とは、まさに、真逆の経験をしております。
どの世界でもゼロスタートとなると、年齢が何歳であろうが新卒の学生さんと同等程度の初任給レベルから給与はスタート、
年齢がそれなりだからとか、経験値があるからとか、そんな甘いことは言われない世界を経験してきました。
喉元過ぎれば熱さを忘れるで、過ぎたことは忘れていますが、冷や飯も相当に食べてきたかな・・・(笑)
けど、
悔しい思いをしながら、冷や飯を食べた経験があるからこそ、今があるのだと強く思います。
ちょっと、
前置きが長くなりましたが(笑)、
今の大学新卒初任給の金額の上がり方の異常さは明らかに人不足からくる大手企業の優秀な人材確保合戦による動きによるものです。
企業側からすると、ただでさえ人不足で優秀でない人材を確保するだけでも大変でそれなりの給与を払わないといけない。
優秀な人材に普通の人材よりも少し多くの給与を払って、具体的には、初任給20万で普通の人材を採用するよりも30万で優秀な人材を確保した方が得策である、ということだと思います。
これは、零細企業ですが経営者の端くれである私からしても、とても理解できることであります。
20万にプラス10万の30万で雇用した人材は、会社のとっては大きな成果、利益を産んでくれる可能性が高いからです。
会社によって違うでしょうが、目先の月10万の差が数倍どころではなく、数十倍、数百倍の差になることが分かっているからだと思います。
けど、
新入社員さんたちはとんでもなく喜んでいると思います。
だって、自分たちはそこまでは望んでいなくても、勝手に急に初任給がアップするんですから・・・
新卒でいきなり親御さんの給与に近くなる人もいるかもしれません。
円安の動き、インバンドの人の動きなどで日本の物価が安いことがメディアで取り上げられ、
それにより、日本の賃金の安さがクローズアップされることになり、
政府も大企業も賃上げ、賃上げという流れに。
日本という国、全体にとっては必要なことだと思いますが、
まだまだ地方ではリアリティがない・・・
正直、
地方の中小、零細企業の経営者さんはこの大企業による初任給アップ合戦の動きをかなり冷ややかな目で見ていると思います。
けど、
優秀な人材が欲しいのは同じこと・・・
複雑ですね。
おそらく、冷や飯を食べた経験が多い、私が言えることとしましては、
今の時代、人不足である限り、新卒の最初は売り手市場、比較的誰でも高く買ってもらえます。
けど、
その後は、先輩、後輩、交えてのガチンコの戦い。
就職氷河期に入社した最初はバイトとか契約社員で冷遇されたような人に負けていては、
入社時の大盤振る舞いの特権はすぐに消えていきます。
最初の高待遇はあくまで釣るための大きな餌です。
最初はいい餌で満足するでしょうが、その餌を食べてしまったら、今度は自分で餌をつくらないといけません。
餌をつくることができなければ・・・です。
餌をつくることのできる能力を自分で培わないといけないのです。
そこからが本当の勝負です。
最初においしい餌があることはとてもラッキーなので、せっかくなのでおいしいものを食べさせてもらって、
その餌だけに惑わされずに行って欲しいと思います。
今日のこの話、
オジサンあるあるで自分の苦労話を美談のようにあえてしたいわけではなく、
もし、私が順調にバブル入社組で最初からいいところに就職していたら、自分の将来はどうなっていたんだろう・・・
とてもじゃないが上手くいったような気がしない・・・
そう思える、今に感謝したい。
ただ、それだけです。
では、
今日は、これで失礼させていただきます。
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