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株式会社 勝部建築

【直下率】

2025年1月22日

皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)

環境塾でのエアコン工場見学と
お友達設計士さんの自邸見学
とても有意義な2日間を過ごして
本日無事に帰ってきました
実り大きな2日間

設計士さんの自邸見学では
それこそ目を見張る場所ばかり
自然素材と落ち着く間取り
細かいディテールや納まりだけでなく
耐震、温熱、換気、空調、耐久性
全てが完璧で
勉強になったという簡単な言葉では
終われない体験と体感
本当にありがとうございました^_^

内容をゆっくりまとめてから
実践に取り入れ
ネタにさせてもらおうと思いますww

さて本日は「直下率」について
直下率というのは建物の上下階で
柱や壁が揃っている割合を
パーセンテージで表した値になります
直下率が高いほど
耐震性に優れた建物

新築の場合にこの検討を行うのは
当たり前のことなのですが
(誰もがやっているかは別として)

問題はリフォームやリノベの場合
直下率が悪いと地震力が加わった時に
下階に柱や壁がないことで
梁がたわんで負担を大きくかけます

柱を受ける梁には大きな力が
作用するということで
直下率が悪い場合は
梁に大きな力が作用する為
梁成(梁の高さ)が大きくなったりと
負の連鎖に…

基本的には地震が起きると
2階の重さで一階が潰れてしまうので
この直下率というのは
とても重要な要素となります

特に古い木造住宅で1階と2階の
柱壁の位置がズレているというのは
とても多いのですが
この場合に2階の壁のラインを検討せずに
1階の壁を強くしても
意味が無い場合もあります

耐震性を高める上では
この状況を改善する必要が強いので
直下率を上げつつ
耐震性を上げていくというのが
効率良くしっかり強くなる
という事が出来るのです

1階を強くしたいなら
2階の壁の直下を強くするのが効果的
ただ壁を強くするだけではダメで
全体の配置のバランスもあります
バランスが悪いと1階が
捻れるように倒壊します

直下率とバランス
同じお金をかけるなら
きちんと効果的に強くなる方が
良いですよね

この2つは新築でも同じです
建築基準法では
検討しなくても良い項目と
簡易計算しかしていない項目

選ぶ設計者で全てが決まります
構造設計者の知識はピンキリで
私の知る限りでは
経験と感だけでやる人の方が多い

そこに知識が加われば
どれだけの木造住宅と住まい手が
大地震から身を守る事が出来るのか
と思います

いつも言いますが
地震で人が死ぬのではなく
地震で建物が倒壊して人が死ぬのです

地震発生は天災です
これを防ぐ事は出来ませんが

建物倒壊は人災
これに関しては実務者の知識で
防ぐ事が可能なんです

地震で倒壊しない木造住宅
地震の後も住み続けられる木造住宅
命を守る家づくりを

それではまた次回(^^)

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