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凰建設 株式会社

結局太陽光どうなの?

凰建設の森です。

本日は京都からお客様。
といってもプロの方です。

天気が良いので秋の
行楽ドライブに丁度良い。

さて、本日の話題は、太陽光。
質問箱からですね。
太陽光関連の質問は、
沢山来ております。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/EJnHnaFCiElZXS

質問をちょっと整理します。

・建材などの縛りが出ても
 PPAは使うべきか?

・パネルと屋根の耐久性が
 違うと混ぜるな危険に相当?

の2本立てですね。

まずはPPAと縛りについて。

の前に、こういう問題を考える際、
思考の仕方について、一つの
癖をつけておくと、便利です。

それが自分以外の立場で考える事。

この場合ですと、PPAに関係する人。

・PPA事業者
・地域の電力会社
・建築会社
・自分

誰が得をして誰が損をするか。
それは辻褄が合っているか。
将来に渡って落とし穴は無いか。

まず、PPA事業者さんは得。
じゃないとそんなビジネスを
わざわざ仕掛ける事は無い。

太陽光発電設備一式を、
プレゼントしても元が取れる。

元の取り方は、売電だけという
場合もあれば、電気の小売りも
兼ねている場合もあります。

LIXILTEPCOや京セラ関電エナジーは
電気の小売りも兼ねて元を取る。

東電や関電が、パネルメーカーと組んで
他地域の電力会社のシェアを
奪う意図が透けて見えたりします。

長州産業やシェアリングエネルギーは
売電だけで元を取るビジネスモデル。

自家消費が無料の場合もあれば
有料の場合もある。

LIXILTEPCOの様に無料の物だと
新築時にLIXIL製品を使ってねなどの
制約が発生したりします。

また、契約期間も様々。
利用できる地域も様々。

それぞれのPPA事業者の立場になり
どうやって利益を出すつもりなのかを
考えてみると良いかと思います。

地域の電力会社はどうでしょうか。
売電だけで儲けるPPAなら変わらず。

だけど電力小売のシェアを取られるのは
あまり面白くない話です。
送電線の使用量で多少は回収できるけど
基本的にはPPAでは損をすることの方が
多いのが地域の電力会社です。

だけど、電力自由化の法律に縛られて
やられるがままみたいな感じに。

建築会社はどうでしょうか。
住まい手が自費で太陽光の設置を
してくれるのであれば、建築会社は
多少なりとも売り上げと利益が出る。

PPAのモデルは住まい手と事業者の
直接契約なので、建築会社には
マージンは落ちてきません。

なので、新築でPPAを勧めても、
建築会社は何の得にもなりません。

PPA事業者→得をする
地域電力会社→損をする
依頼建築会社→損をする

では住まい手はどうでしょう。

PPAの事業者さんにもよりますが、
大なり小なり得をするようになってます。

数字に強く、賢い消費者は
いつの時代も存在します。

このSNS時代
そういう人がきちんと計算して
「あれ、これ損するんじゃね?」
なんてことがわかったら、
あっという間にビジネスが潰れる。

だから、PPA事業者さんは、
住まい手さんが不利になるような
契約内容にはしていない所が殆ど。

殆どと書いたのは、全部を私が
確認できているわけでは無いから。

まとめますと、住まい手としては、
PPAが使えるならPPAは
使った方が得することが多いです。

それぞれのPPA事業者ごとに、
建材や年数、買電先や自家消費に
制限が付けられますが、あなたにとって
どれが最も受け入れられる制限か。

よく吟味されると良いでしょう。

ちなみにLIXIL製の建材を使った家でも
C値0.1は問題なく出ます。

ちなみに、私がLIXILTEPCOをよく
お勧めする理由は、自家消費を
推奨するビジネスモデルになってるから。

そもそも太陽光発電の意味は、
地球環境の為に取り付けるという物。

しかし、今現在、PPAでも自費設置でも
発電分は売って、夜間電力を使う
というのが最も得になることが多い。

申し訳ないですが、発電所を沢山
動かすことにつながる仕組みなんて、
どんだけ普及しても意味がない。

少なくとも、自家消費の金額が
地域の電力会社で普通に買うよりも
安いPPA事業者を選んでほしい。

そう思います。

さて、次は混ぜるな危険に相当するか。
勿論、そうなる場合もあります。

屋根材よりも太陽光発電パネルの方が
寿命が長い場合、これは悲劇です。

今のパネルは大体20年~25年の
保証が付いてきますが、屋根材が
カラーベストのような、20年持たない
材料だったりすると、まだ使える
太陽光パネルを撤去して屋根のメンテ
みたいなことが起きかねません。

少なくとも、屋根材の耐久性の方が
パネルの耐久性よりも高い。
そういう素材選定をしなくては、
太陽光を載せる意味が無いです。

既存建物の屋根に載せる場合でも、
屋根のメンテナンスがあと10年で
やってきてしまうというタイミングで
パネルだけを載せるのはもったいない。

パネルをどけて屋根のメンテを
する必要が出てきてしまいます。

実際、そういう工事をやった家を
私は知っております。
もったいないですね。

それらをクリアしたことを前提に、
太陽光発電パネルは設置せねば
なりません。

縦平葺きの板金屋根など、
屋根に穴を開けずに太陽光を
設置できる屋根などは、
太陽光との相性は良い。

ここ20年ほど、太陽光関連の
雨漏りトラブルは、少ないながらも
ずっと続いておりますので、
心配されるのもごもっとも。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/54FKt65lfwrb6Q

なので、太陽光発電パネルも
混ぜるな危険になってしまったり
アンコントロールなものに、
なってしまったりしまわない様
気をつける必要がありますね。

すみません、質問まだありました。
太陽熱発電、太陽熱温水器、
蓄電池についてですね。

太陽熱発電、蓄電池については
まだお勧めできるような状況では
ありません。

世の中に電気が余るようになってから
導入するようにしましょう。

太陽熱温水器は賛成です。

太陽光発電の変換効率は20%
太陽熱温水器の変換効率は40%

同じ日射量でも倍のエネルギーを
得る事が出来るようになります。

日本人は高気密高断熱と言えども
給湯エネルギーの割合が高い。

太陽光発電→エコキュート→お湯

よりも

太陽熱温水器→お湯

の方が設備の構成はシンプル。
ただ、惜しむらくは、
お湯のエネルギーマネジメントを
上手に出来る設備が日本には
まだ無い事です。

そこが上手に出来るようになれば
太陽熱温水器はもっともっと
普及していったほうが良いと思います。

なかなか難しいですね。

ご質問ありがとうございました。

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