こんばんは菊池組・菊池です。
寒冷地らしい話を。
寒冷地の設計者・ユーザー両方に役立つと思いますし、
寒冷地でない方にも役立つ内容が盛りだくさんで、最後まで読むと衝撃的な部分もあると思います!
凍結深度って知ってますか?
冬はこの位の土の深さまでは地面が凍る可能性があるという事で、
各行政が定めている地面の深さです。
むつ市の場合は60cm
札幌市も60cmで、
青森市は54cm。
函館市は50cm。
旭川市は80cm。
水より氷の方が体積が大きくなるので、地面が凍ると土が盛り上がります。
その力は、上に乗っている重い物を持ち上げるほどの強さで、
「凍上」といいます。
春になると道路のアスファルトの真ん中が割れているのを見かける事がよくあるかもしれませんが、
あれも凍上が原因になっている事が多いです。
凍った時に一度持ち上げた時点で割れるか、あるいはしぼむ事でアスファルトの下に少し空洞ができて割れるか。
住宅も持ち上げられてはマズいですから、基礎が地面に埋まる深さ、あるいは基礎下の断熱や、基礎下の砕石などを地面が凍るラインより深くしてくださいというのが決まっているわけです。
凍結深度が深い地域では、根入れ深さを確保しやすい布基礎が多くなります。
もちろん布基礎でも基礎断熱ができないわけではないですし、
最近はどこの会社でも内部に防湿コンクリートを打つので、上から見て土も剥き出しにはならず、
終わった後の見た目はベタ基礎と同じになります。
そして、ベタ基礎でも凍結深度が不可能なわけではなく、やり方はあります。
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