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株式会社プレゼントデザイン

建築家と作品。

こんにちは。
プレゼントデザイン 川端です。

昨日は6時間空いたので、
島根県益田市へ行ってきました!

往復4時間、益田市には2時間滞在。

目的は内藤廣の展示会。

家づくりされている方は
あまりピンと来ないかもしれませんが、
有名な建築家です。

橋や駅舎など、
土木系の仕事から、
住宅まで幅広く仕事をされています。

ちなみに益田市にあるグラントワという
石州瓦で、屋根壁で作られた美術館も
内藤廣さんの設計で、
そこで、展示会が行われていました。

先日も、

「設計事務所に依頼するのって、
 敷居が高くって」

というお話をいただきましたが、
まさしく、敷居が高いといわれる
設計事務所になると思います。

あえて、作品といいますが、
作品の工法はさまざま。

コンクリート、鉄筋、木材、
それらを駆使して、作品がつくられています。

展示会は実際に建った作品以外に、
没作品も展示されていました。

公共施設などの大規模建築は、
プロポーザルで、いくつかの設計事務所が
アイデアをだして、最終的に審査会で、
決められます。

国立競技場で、なんとなく、
聞いたことがある方もいるかもしれないですね。

感想としては、とても面白い。

アイデアというか、発想というか、
とても独創的で、面白いし、
建築士として、魅力を感じる。

しかし、実際そこに住むのはどうかと
問われると、絶対嫌だと思います。

私は落ち着いて暮らしたい。笑

同じ、建築家でも、
堀部さんや、伊礼さんとは
全く違う。と思ってました。

はい、過去形。

没作品の中に、
名護市役所があったのです。

現在、名護市には建築関係者では
とても有名な市役所が建っていますが、
1981年に完成されて、
現在、建て替えの計画があります。

42年。

設計者は象設計集団。
有名なデザイン設計事務所です。

内藤さんの名護市役所の案は、
沖縄らしい、低い屋根の建物がちらばり、
とても豊かな余白があり、
この市役所案が作られていたら、
内藤さんの設計にも大きな影響を与えたんだろうなと、
思います。

現在の名護市役所の建築は
とても私も好きな建築ですが、

鉄筋コンクリート造の建物を
50年待たずに、建て替える余力が
いつまで、地方の行政にあるのだろうと感じます。

イノベーションには、新しいデザインも重要だと
私も理解しています。

それが、企業が負担するなら、
広告宣伝の効果もあり、
必要な経費といえるのかもしれませんが、

税金や個人の資産で賄うには
作品は重すぎるように思います。

そもそも、作品に住みたいと思っている人や、
作品のような市役所にメリットを感じる市民は
どこまでいるのだろうと、私は思います。

もし、あなたが作品に住みたいなら、
その光熱費や短寿命は覚悟しないといけません。

それでは、また次回。

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