5世代が住み繋ぐ家のリフォーム

こんばんは！
マルトの澤田です。

明日お引渡しのK様邸。

何れ、ルームツアー等の動画でご紹介
しますが、2世帯同居の大型リフォーム
物件です。

元々が大きな家なので、親と子の
プライバシーを守りつつ、更に住み
繋げる家、住み繋いでいく形のご提案が
出来たのではないかと思います。

概略をざっくりお伝えすると

30代のお施主様家族（四人）に、ご両親
の同居になります。

現状3棟あり、1期棟はお施主様からみて
曾祖父が建てられた家で、2間だけある
小さな離れでした

2期棟が母家本体で、これは祖父が建てら
れました。
座敷や出の間、応接間のあるK様邸のメイン
となる部分です。

3期棟はご両親が建てられた新屋ですが
これは私がまだ20代の頃に建てさせて
頂いた家で、新屋というより増築という
感じの2階建ての住まいを建てました。

お施主様がまだ小学生だった頃に建て
させて頂いた家で、ここで育たれ、また
ご依頼いただけたという所が感慨深い
ですね

今回は、曾祖父が建てた離れと祖父の
建てられた母家の一部をリノベしたのですが
ご両親の生活されている新屋とは、座敷と
出の間を介する事で、子世帯とプライバシー
が切り離せるよう計画しています。

玄関も親世帯は元々新屋の玄関を利用されて
いましたから、母家の玄関を子世帯用に
改修されたので、こちらもうまく
切り離せました。

実際は、ご家族大変仲良しですので、分ける
必要はないのですが、先ほどの座敷と出の間
は残す必要があった為、それが逆に良い方向に
なりました。
最終的にお風呂だけは共用としましたが、
それ以外は完全にわけています。

寝室はもちろん1階で、お子様部屋は一部屋
だけ1階に作りましたが、将来はご主人の書斎
に変わる予定で、お子様は新屋棟（ご両親）の
2階にある、お施主様が子供の時に使っていた
子供部屋が充てがわれる予定です。

ざっくりこのような形のリフォームと
なりました。

今回は、既存の間取りがすごく良かった為、
ほどよい繋がりがある提案が出来たと思うの
ですが、何より良かったなと思うのが、
小さな赤ちゃんも含めると5世代に渡って
住み続けているという事につきます。

これだけ長く住み続けられている（持ち
こたえている）訳ですから、そこに大きな
手を入れるのではなく、現状を最大限
活かしながら、そこに補強していく
方法をとりました。

確かに1期棟はかなり老朽化が激しかったの
で、基礎や骨組みの補強を施しましたが、
それ以外は出来る限り構造体を壊さない形
にして、耐震補強や断熱改修をしましたので
解体の量も減り、二酸化炭素の放出や
エネルギー消費も減らす事が出来ました。

もちろん、これからお施主様が暮らす上での
エネルギー消費量も減ります。

潰して建て替えるのは簡単ですし、
リフォームは思い通りの間取りに出来ない
不便さもあります。

昨今の価格上昇を考えると、新築とほぼ
変わらない価格ですから、結局新築になる
事も多いのが実情です。

しかしながら、解体をしないもしくは減らす
事で地球環境の一助になる事や、新築同等
とは言えませんが、それに近い性能に出来
ますし、予算的に全面改修が難しいようならば
部分改修で必要な部分だけを快適にする事も
出来ます。

個人的にはここに5世代に渡って住み続け
ているという事に、木造住宅の可能性や
意義があるように感じたリフォームに
なったと思います。

ちょっとだけＫ様邸をご紹介

◎母家との接続部（タイコ貼り障子で仕切り）
before
https://my59p.net/l/m/PI3XZDVP6pqgLw

ではでは

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施工範囲