こんばんは菊池組・キクチです。
私たちのような住宅会社には現在、毎週のように何かしらの値上げのお知らせが届く状態。
もちろん住宅以外も値上げが激しいです。
私が定期的に購入しているプロテインや輸入サプリメントを購入履歴から再注文して、短期間での値上げ幅にビックリしました。
家を建てるのを辞めようという人も多いかもしれませんが、それはそれで一つの選択肢だと思います。
コストアップしているのに今までのような予算でロクでもない家を建ててしまう事になるとそっちの方が大変。
ここから先は未来をのぞき見た気になれる?話です。
現行の省エネ基準、いわゆる「等級4」と同水準の断熱水準が示されたのは1999年。
私は高校生でしたが、高校卒業までアルバイトしていたファミリーレストランでの私の時給は600円でした。それより前の中学生時代の新聞配達は時給400円台でした笑
1999年頃、青森県の最低賃金が確か595円だったと思います。
その頃の灯油の価格は1Lあたり約40円!現在の3分の1ですね。
コロナ以前の2019年頃と比べても約半分です。
もちろん住宅の値段も、2000年頃というのはコロナ以前の2019年頃と比べても、ずっと安かった。
そして一般的に建てられていた住宅も、今よりずーっとスペックが低かった。
上記の通り、給料や物価の水準が現在よりずっと低かったのももちろん大きいですが、
それだけでなく現行の耐震基準が制定されたのは2000年ですし、
現行とほぼ同じ省エネ基準(めちゃくちゃレベルの低い基準ではあるが)が制定されたのも1999年。
耐震は義務ですが、省エネ基準の方は当時相当の基準が現時点でも義務化されておらず、当時はそんな低い基準でもそれをクリアする住宅自体、今よりだいぶ少なかったようです。
今、これから家を建てる人はもちろん大変だとは思うのですが、
今一番困っているのは、その頃に「安いけど性能の低い家」を建ててしまった人ではないでしょうか。
続きを読むには会員登録が必要です。