こんにちは。こんばんわ。
高橋工務店の高橋真悟です。
質問来てた。
「住宅における外皮性能値である
Ua値、Q値は同じ断熱材の構成で
あれば建物の規模が大きく
なった方が数値は
大きくなる？小さくなる？
教えてください。
又、大きくなると性能は
良くなるの？悪くなるの？」
今日ははこの質問に対して
お話ししていきたいと思います。
建物の断熱性能を評価する指標と
してUa値（外皮平均熱貫流率）と
Q値（熱損失係数）がある。
どちらも熱の逃げやすさを示すが、
計算方法や影響を受ける要素が
異なる。
Ua値は建物の外皮面積に対する
単位面積あたりの熱損失を示し、
Q値は建物全体の熱損失量を
床面積で割ったものだ。
建物の規模が大きくなると、
同じ断熱材の構成であれば、
外皮部位ごとの熱貫流率（U値）や
その重み付けで求めるUa値は
基本的に一定となります。
しかし、形状上、床面積に対する
外皮面積の割合が低くなるため、
建物全体の熱損失量を床面積で
割って求めるQ値は低下し、
単位床面積あたりの熱損失が
減少して、結果的に断熱性能が
向上する傾向があります。
つまり、
「建物が大きくなっても
Ua値は変わらない、
Q値は変わる。」
「数値が大きくなると、
共に断熱性能は悪くなる。」
が答えです。
その内容を踏まえて、ちょっと掘り下げて考えて行きましょう。
壁だけでなく開口部（窓やドア）の
影響も考慮する必要がある。
開口部の割合が高いと熱の
逃げやすさが増し、Ua値やQ値が
上昇する。
（開口部の性能が壁に比べて
弱いため。）
大規模な建物では開口部の割合を
抑えることが可能なため、
断熱性能がより向上する可能性が
ある。
ただし、断熱材の種類や施工の精度
が不十分だと、本来の性能を
発揮できないこともあるため、
適切な設計が求められる。
さらに、換気や空調の計画も
重要になる。
建物が大きくなると空気の流れが
複雑になり、温度管理が難しく
なることもあるため、断熱性能が
高くても快適性を確保する工夫が
必要だ。
適切な断熱材の選択、施工の精度、
換気計画を含めた総合的な設計が
必要になる。
悪い例として、
窓の位置を間違えて日射取得
しすぎると、冬にも関わらず
部屋の温度が30度超える事もある。
上記の様にならないように、
住宅の断熱性能を高めるためには、
建物の規模だけでなく、各要素を
バランスよく考慮することが
重要です。
ちょっと難しかったですね。
今日はここまで。
それでは素敵なお家造りを
していきましょう。(^O^)
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