負ける建築

こんばんは！アティックワークスの北川です。 今日は朝から暑いですね。最近ニュースになっている国立競技場を設計した隈研吾建築の栃木の美術館の木部が腐ってボロボロだという話。↓ ↓ ↓https://my159p.com/l/m/noGuLfSaRpRTzl 隈研吾が世間一般に有名になったのは新国立劇場のコンペで勝ってからなような気がします。 建築業界では昔から有名建築家ですが。 大宰府のスタバや白馬のスノーピークの設計もやっていますね。↓ ↓ ↓https://my159p.com/l/m/9TB0Zt6pbHEAq7 どれも木を使っていて隈建築って気がします。 隈研吾は「負ける建築」という本を昔に出して、隈研吾＝負ける建築みたいなイメージがあります。↓ ↓ ↓https://my159p.com/l/m/ycKlpIlihWiPS4 それを揶揄されて今回、【腐る建築】と言われていますね。 僕たちも木を使った家づくりをしていますが、じゃあこれと同じか？というとそうではないと思っています。 このボロボロに腐ってしまった美術館の木は屋根部分に使われています。 屋根ってかなり過酷な場所です。日射に耐え、雨に耐え、風に耐え、そして今回使用した樹種は杉です。 部材は、水平に使うのか、垂直に使うのか、雨がかりに使うのか、雨に濡れないのか、日当たりに使うのか、日影に使うのか。色々な諸条件で劣化度も変わります。 流石に屋根部分にむき出しで杉はアカンのちゃう？と思います。開業して24年ということで、どっちにしろメンテナンスをしなければならない時期だとは思うのですが、改修に３億円ほどかかるそうです。流石に額が大き過ぎますね、、、 住宅で屋根に杉って見たことないです。笑まあ腐るし、防火関係の規定がありますからね。 でも木の屋根を実は見た事ありますが、小さいホールで、堅木を使っていました。材木屋さんの建物なので、いいと思います。笑 外壁の板張りはアカンの？って話になると箱形の家に板張りはコワイなーと思います。 屋根が出ているとそれなりに雨を防ぐことになりますが、箱形は完全に無防備だと思いますからね。 板張りも塗装がされてあるとその分は長持ちすると思いますし、どの外壁材もどこかでメンテナンスをしなければいけない事においては一緒なのかと思いますし、木であれば部分補修をしていっても変ではないし、馴染むと思います。 そもそも外壁は垂直なので水が流れ落ちます。 そう考えるとウッドデッキなど水平に使う場合は堅木であったり杉であっても厚みがあるものを使う事になります。そして、少しでも水はけがよく、乾きやすい様に工夫して施工をしています。 どんな部材も無敵なモノはありません。 鉄骨でも塗装をしなければいけませんし、コンクリートはアルカリ性が中性化していきます。木も同じです。 どのように計画して長持ちさせるかだと思います。 そして、木は経年変化を愉しめる部材だと思っています。 単に劣化して、腐食して、汚くなる。そうではないと思います。 暮らしと共に変化を愉しんでもらえればと思います。 それでは。

施工範囲

家百パートナー企業様