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株式会社あすなろ建築工房

設計者という仕事

こんばんは。
あすなろ建築工房の関尾です。

一昨日と昨日と全館空調講座で岐阜に行ってきました。
全館空調講座については、また別の機会に詳しくご説明したいと思いますが、簡単にご説明すると私が理事を務める神奈川県木造住宅協会主催で行っている住宅の温度と湿度をコントロールするための設計者向けの講習会となります。
全部で10回の講義があり、今回は9回目の講義で、岐阜の凰建設さんの完成物件にお伺いして実測と実証を行ってきました。
毎回とても内容の濃い講座で、住宅設計者にとっては今後は必須の知識となるものです。

全国に寒波が訪れているタイミングでの訪問だったので、それはそれは寒かったです。
幸い雪に見舞われることはなく、新幹線も在来線もほぼ定刻通りで運行されていて、予定通りの旅程で移動出来ました。

昨日のお昼はせっかく岐阜まで訪問したので、奮発して岐阜名物のうな丼を頂きました。
https://asunaro-studio.jp/l/m/gTjOpRgv6w5FRs
すごいボリュームでしょ!
横浜だと5000円はしてしまいそうな、ウナギを一匹使用した大盛りのうな丼が3580円。
わざわざこのために岐阜に行ってもいいと言えるほど、価値ある一杯と思いました。
大変美味しゅうございました。

話は変わって、前回のメルマガで「まだまだ建設資材は上がる」と書きましたが、その根拠資料の添付を忘れていました。
新建ハウジングさんがまとめた今年の値上げが予測されている製品の「値上げリスト」です。
https://asunaro-studio.jp/l/m/eY2UYof4IFV7Fi

これらの製品は、今回初めての値上げではなく、この3年間で何回目かの値上げとなります。
最初はウッドショック関係で、木が原材料になっていた建材の値上げがあり、次に石油由来原材料の建材の値上げと原油価格高騰に伴う輸送費アップによる値上げがあり、この1年は円安影響による海外原材料費アップによる値上げです。

リストにあるように、今年に入ってからは「新建材」と呼ばれる建材と住宅設備が値上げになっており、今後の値上げも宣言されています。
あすなろ建築工房のような自然素材を用いた建材を採用している住宅会社にとっては、「新建材」率が少ないので、今年に入ってからの値上げ幅は限られますが、「新建材」だけで家づくりをされているハウスメーカーや大手ビルダーにとっては、今年に入ってからの価格への影響は大きいものと思います。
つまりウッドショック後は私たちのような自然素材を中心として小さな工務店が最初に影響を大きく受けましたが、今後は大きなハウスメーカーや大手ビルダーの価格が相当上がってくるものと思います。

さて、そろそろ本題に。
あすなろ建築工房のyoutubeで、「建築士は食っていけない??目指すならまず始めること!」という動画があるのですが、ご覧になられたことはございますでしょうか?
https://asunaro-studio.jp/l/m/L9wtRR6jW2bYEY

「家づくり」の内容ではないので、この動画はパスされている方も多いのではないかと思います。
この動画ですが、この一年は視聴数がぐいぐい上がって来ていて、特にこの1月は視聴される方が多かったものです。
そしてyoutubeで動画へのコメントや質問をこのところたくさん頂いています。

この動画は「建築士を目指す学生」向けの内容で、「今後社会に出たらどんな風に働くのか」「建築業ってホントにブラックなのか」「建築士の資格はいつ取るべきなのか」「将来の目標はなにか」など、普段はあまり語られることのない建築設計のお仕事について私の想いを伝えた内容となります。

実はこれは、ある動画のアンサー動画になっています。
それは「しばたまる」さんという若い建築家の方の動画なので、共感できることがいろいろある動画です。
「ほくは巨匠になりたい」
https://asunaro-studio.jp/l/m/rQTwOKcgRbN6LH
しばたまるさんは、若いフリーランスの建築家なので、仕事を取ってくるのに苦労をされているのですが、その苦労話のほかに、建築系学生向けに「建築業界ってこんなところ」的な動画も多数アップされています。

家づくりをしようという方には関係のない話に聞こえてしまうかもしれませんが、これから家づくりをする際には「設計者」は、避けては通れない大事な大事なキーパーソンになりますので、その「設計者」を知る意味でも、建築の世界の一部をご紹介したいと思います。

ということで本日は「建築士は食っていけない??」の動画内でも説明している「設計者という仕事」の話をしたいと思います。

設計の仕事をしたいと思ったら、まずは「一級建築士」の資格をとることを目指すことになります。
「建築士」の資格を得るためには、まず大学の建築学科を卒業する必要が出てきます。
大学で建築学科を卒業すれば、建築士を受験できる受験資格が得られるのですが、建築学科を卒業していない場合には、少し遠回りしなければならなくなります。
いきなり一級建築士の受験をすることは出来ず、まず二級建築士に合格する必要があります。
普通高校を卒業した後、実務経験7年で二級建築士の受験資格が得られることになります。
7年も必要なんです。
7年の実も経験を積んだ後に、二級建築士の試験を受験することになります。
この二級建築士の試験も相当に大変なものです。

そこからもまだ長いのです。
二級建築士に合格としてから、4年間の実務経験を経て、ようやく一級建築士の受験資格が出来ます。
つまり普通高校を卒業してから、最短でも11年が必要となるものなんです。
大学が建築系の学科の場合には、大学を卒業しさえすれば、2年の実務経験で一級建築士の受験が可能となります。
ちなみに現在は、実務経験を積む前に試験だけは受験が出来、2年の実務経験後に、免許交付に変更されています。
一級建築士になるための最短ルートは「建築系の大学を卒業すること」になります。

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