凰建設の森です。
本日も午前午後とお客様。
平日に都合をつけていただき
いつもありがとうございます。
午前中のお客様には、
折角ご足労いただいたのに
お力になれず失礼しました。
最近アナウンスをして
おりませんでしたが、
今時点でのお引き渡し時期の
目安は2023年11月です。
それよりも早くというのが
なかなか難しい状況です。
すみません。ご理解を
頂きたく思います。
お昼からはご契約です。
弊社初、サトウの窓+zender
というPHJ推奨仕様の家に。
内装はなんとお施主様DIY。
床と天井は弊社で施工ですが
壁や造作建具はお施主様が
作り上げるという仕様です。
これは色々と楽しみ。
ロフトや子供部屋なんかは、
あえて仕上げをせずに
お引き渡しをすることも。
↓ ↓
https://ohtori1.com/l/m/FllHJo6YH3vNyy
自分で家を作り上げ
育てるという楽しみ方も
有りだと思います。
打ち合わせ中、少なくない
時間をお酒談議に費やしました。
暖かい家で飲む冬のビールは
また格別。サッポロクラシックだと
北海道の家気分を味わえます。
完成が今から楽しみです。
さて、本日は質問箱から
↓ ↓
https://ohtori1.com/l/m/UOckzlUZUmglZ8
薪ストーブこそ情緒的な
部分が多いのですが、
今回は質問いただいたように
数字特化での回答をします。
まずは高気密住宅には
高気密ストーブが良いかという
お悩みについて。
これはその通りです。
薪ストーブ庫内の燃焼温度は
700℃程度に達します。
外気温が10℃で、煙突の
高さが7mだとすると、
空気の圧力差は50Pa程度に。
気密測定の際に掛ける
圧力差と同じくらいです。
煙突を流れる空気の量は
50m3/h~150m3/h。
家一軒の計画換気に相当する
量の空気を使うことも。
室内の空気を使って燃焼
させてしまうと、換気の
バランスがガタガタに。
だから、高気密住宅では、
ストーブの吸気は外から。
どうしても室内の空気を使い
燃焼させるタイプのストーブを
使うのであれば、ストーブ吸気口
の近くに住宅の給気口を。
そこでショートサーキットをさせて
計画換気の狂いを軽減させます。
レンジフードと同じ考え方ですね。
次に高断熱の住宅には
蓄熱タイプのストーブが良いのか。
こちらもその通りです。
薪は1kgあたり、4~5kWhの
エネルギーを放出します。
例えば5kgの薪を
燃焼効率80%のストーブで
燃やしたとすると、
18kWh程度の熱が出る事に。
燃焼中だけ暖かいストーブで
2時間で燃やし切ったとすると
18kWh÷2h=9kW
9kWの熱がどんなものかというと
Q値1.0W/m2Kで140m2
(UA値0.25相当とします)
の家で建物の熱容量が
140Wh/Kだと仮定すると
1時間で家の温度が30℃程度
上がってしまうことに。
薪が燃え尽きるころには
更にプラス20℃程度上昇。
それでは扱いにくい。
蓄熱タイプのストーブであれば
同じ18kWhの熱量であっても
9時間程度に分けて放熱してくれる。
すると、さっきと同じ家で
燃やしたとしても、2kW程度の
暖房器具と同じなので、
温度上昇は2時間後に10℃ちょい。
あら、丁度いいですね。
となる訳ですね。
弊社のモデルハウスにも
薪ストーブがありますが、
日中は太陽の恵みで温度キープ。
夜は薪ストーブで温度キープ。
で、こんな感じの温度推移に
↓ ↓
https://ohtori1.com/l/m/041uGnns7pFgSW
それでも
次の日の天気を読み間違えて
夜にストーブを焚いてしまうと
翌日は日射取得で
オーバーヒートを起こします。
高断熱住宅と蓄熱ストーブが
相性がいいというよりも、
高断熱住宅には蓄熱ストーブ
じゃないと家がサウナに。
薪ストーブを運用する際の
ランニングコストは、
家の性能やストーブの性能、
薪の調達価格が分かれば
逆算できます。
ストーブ1回につき
薪を6本(5kg)燃やして、
18kWhの熱を得るとします。
冬季の平均外気温が5℃
日射取得や内部発熱による
自然温度差で外気+10℃
まで持ってきたとします。
家を平均20℃にしたければ
平均で5℃上げる必要が。
ストーブの使用期間を
90日としますと、
90日×24h×5℃×140W/K
=1512kWh
1512kWh÷18kWh=84回
84回×5kg=420kg/年
軽トラック1車ちょっとの
薪が必要という事です。
薪の調達価格が
100円/kg程度であれば
42,000円/年の暖房費。
でも、薪はできれば
お金を払って調達ではなく
何処かで貰ってきたい。
そうすると、暖房費は
どんどんゼロに近づきます。
また、薪ストーブの
ランニングコストとしては
毎年の煙突掃除が。
自分でやればお金はかからず
依頼をすると、3~5万円/回
手間をかければランニングコストが
限りなくゼロに近づくのは、
薪ストーブの醍醐味ですね。
薪ストーブの暖かさは、
エアコンの暖かさとはまた別。
エアコンの様に、風に乗せて
暖気を遠くまで運ぶという
訳には行きません。
輻射熱の届く範囲と、上昇気流がメイン
吹き抜け大開口サッシの前に
あったりすると、コールドドラフトを
打ち消してくれたりしますので
相性抜群です。
いい意味で、家の中に強烈に
熱い場所を作れますので、
洗濯物を乾かしたりといった
温度のメリハリが欲しい場合は
薪ストーブの方が重宝します。
薪ストーブの高性能住宅に
慣れた方だとエアコンの、
家中満遍なくぬるい感じが
なんだか気持ち悪いなって
思ってしまう事もあります。
そして、薪ストーブを入れるなら
最初から薪ストーブありきの
プランを考えなくてはダメです。
ストーブの熱が、家中に
きちんと配分できるかどうか。
住宅の性能とストーブの性能が
きちんと合っているか。
高断熱住宅あるあるなのが、
薪ストーブを入れてはみたけど、
焚くと暑すぎるから使っていない。
使えるストーブが、
インテリアになってしまっては
余りにももったいない。
面倒くさくて嫌にならない
程度の頻度で焚き付けを
楽しめるようにしたいものです。
性格にもよりますが、
2日に1回程度、明日は
寒そうだから焚いておくか!
くらいが私は楽しい
ストーブライフかなと思います。
UA値0.25程度であれば、
すごい高性能住宅です。
外気導入方式で蓄熱型の
ストーブじゃないと、
恐らく不快にしかならない。
私は幸い、青い空さんが
近くにあるから私自身も
弊社のお施主様にも
青い空さんの取り扱う
蓄熱ストーブを勧めてます。
↓ ↓
https://ohtori1.com/l/m/dF5P9vw4VrQmIr
一応、青い空さんは
全国対応していただけるので
北海道であっても、
来てくれると思います。
この中で、どの機種が
自分に合うかどうかは、
設計士さんにしっかり
計算をしてもらってください。
そうじゃないと薪置き場の
サイズも決められないし、
(2年分置けると最高です)
使うと暑い消すとぬるい
みたいな家になったり。
計算してストーブを置く人
本当に少ないですので、
そこは重々気をつけてください。
趣味じゃなくてレギュラーの
暖房器具としてストーブを
考えるのなら尚更です。
薪ストーブの質問は嬉しいですね。
ボタン一つでいう事を聞いてくれる
優等生のエアコンとはまた違う、
やんちゃで手のかかるストーブを
どうぞ可愛がってあげてください。
モデルハウスにいる子は、
本当に手間いらずで助かる子。
自宅にいる子は、やんちゃで
熱しやすく冷めやすく、
いつも「僕を見て!」って
言ってくるかまってちゃん。
でも、どちらも愛おしい
私の大事なストーブです。
趣味嗜好は排除してとの
事でしたが、薪ストーブって
どうしてもそっち方向を
語りたくなってしまいます。
失礼しました。
ぜひ、ストーブについては
今後も質問をお待ちしてます。
ありがとうございました。
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