耐用年数と耐久年数って？

お久しぶりです。輝建設のコハラです。 ＝＝＝＝先日、築30年強の某大手ハウスメーカーさんの家をリノベしたOB施主さん宅に。 昨年、1階だけの部分断熱気密工事をした奈良県宇陀市の木造2階建て。移住者さんが新たに入手された家です。 構造補強しながら全開口サッシを取り付けしました。 めちゃくちゃ眺めがいいんです。↓↓↓https://m.terukensetsu.jp/l/m/HoJ1x8ATgTYA0F 室内風景↓↓↓https://m.terukensetsu.jp/l/m/cPWQWjBuC94zY4 サッシをしめると↓↓↓https://m.terukensetsu.jp/l/m/rVPfzb3TrnxMW8 こちらは工事前のもともとの窓。↓↓↓https://m.terukensetsu.jp/l/m/9cmPkpkCEroQQ9 30数年この景色を隠していたのはもったいない。 温かいけど窓大きくできる。最新の建材と施工があってこそです。 今の施工レベルで断熱気密工事したのでこの冬もちっとも寒くなかったそうです。 そのほか、薪ストーブつけたりキッチンを大工さんにつくってもらったり、風除室つけたりとちょこちょこ改造しました。 夏前ぐらい見学会お願いしています。 築30年強で生まれ変わって新築に引けを取らない快適性と間取りになった木造リノベでした。 これであとメンテナンスしながら数10年ご家族にすんでもらえるかなと。 ＝＝＝＝＝＝さて、先日、問い合わせのお客さんから住宅の「耐用年数」と「耐久年数」について聞かれました。住宅ローンのことを調べているうちにでてきて、似ている感じだけどよくわからないということでした。 「耐用年数」とは、税法上で定められた建物の使用可能期間のことです。 これは、税務上の減価償却計算のための基準となる期間であり、 住宅用の木造建築物の場合、一般的には33年とされています。 この期間を過ぎると、税務上は建物の 「価値がなくなった」とみなされます が、実際に住めなくなるわけではありません。 ＝＝＝＝では、何年住めますか？という質問をよく受けるのですが、 この場合の質問は「耐久年数」のことを指します。 テレビCMやハウスメーカーさんの営業さん、工務店のおっちゃんたちが この家なら何年住めます、、、、、というアレの年数です。 で、実際、何年持つねんという話ですが、 これは、建物の設計や施工方法、メンテナンスの頻度などによって大きく異なります。 木造住宅の場合、（木造にかぎらすですが）適切なメンテナンスを行えば、50年、100年と住み続けることも可能です。 実際、私の会社の事務所、、、、、、築270年、築90年、築60年、、、、、、バリバリ現役です。 工務店が使っているから適宜メンテナンスしている、、、これ重要です。 あと、もうひとつ。メンテも重要ですが、 設計も重要。 メンテナンスはあくまでも補助的なものでやっぱり設計で傷みにくい家、壊れにくい家、メンテナンスしやすい家になっていることがめちゃ大事です。 超高級なF1マシンもらっても、早く走ることにフォーカスしているので速さ＞こわれにくさでしょうし、普通はだれでもメンテできません。 やっぱりそこはだれでもメンテしやすいように設計されつつ車としてもメンテ期間が長くなるようなことを考えている車をご所望でないかなと。 それが普段乗っている車の携帯だと思います。 家も同じで長く住むということであれば傷みにくいようにしつつ直しやすいようになっているのが耐久年数が長くなる秘訣だと思います。 メンテに費用がかかりすぎても長く住もうということになりませんものね。 あと、売却時の査定についても少し。建物を売却する際、耐用年数と耐久年数の両方が評価に影響を与えます。 耐用年数を過ぎた建物でも、適切にメンテナンスされていれば、高い評価を受けることがあります。（実際はなかなかないですが） 一方で、メンテナンスが不十分な場合、耐久年数が短くなり、評価額が下がることがあります。（これはまあまああります、というかある） 耐用年数は税務上の数字ですが、 耐久年数は、なんの効力もないですが、実際の使用可能な想定期間を示します。（工務店のおっちゃんたちに聞くのが一番いいと思います） どちらも大切な概念ですが、日常生活においては、建物のメンテナンスをしっかり行い、耐久年数を延ばすことが重要です。 皆さんのお住まいも、ぜひ長く大切にお使いください。 では、また次回。 ＝＝＝＝追：先日、大阪府吹田市の国立民俗博物館に。何か各国の土着的な家や暮らしを垣間見て、仕事に何か役立たないかなと。 しかし一番印象に残ったのは博物館の建物そのものでした。↓↓↓https://m.terukensetsu.jp/l/m/0wGC24Ds40lE5y 永続的に使われる博物館だからこそ、それ自身が遺跡になることを想定したと。設計は黒川紀章。竣工1977年。 写真の中庭は世界史の教科書で見たモヘンジョダロの遺跡を彷彿させました。 私たちもお客さんの家が新築なら、築100年に。古民家ならもっと古民家になる耐久年数アゲアゲになりつつ、超快適にすごしてもらえるお手伝いをしたいと思っていますメルマガの感想やご意見を募集しています！ https://m.terukensetsu.jp/l/m/de7Bj5tJKJK5S8

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