こんばんは
クオホーム本田です。
本日は朝一から
造園の事前打ち合わせ。
現場をいくつかまわっていました。
この時期は大工工事が
どこもピークで、
職人さんも大忙し。
その分仕上がりの質が
設計と現場でちゃんと連携
できているかが問われます。
さて、今日は
「庭に石を使う」という話です。
家づくりをする中で
どうしても後回しになりがちな庭。
しかし、実際に住み始めてから
「庭って意外と大事」と
感じる方が多いのも事実です。
特に最近は
人工芝やタイルばかりの
外構も増えていますが、
それだとどこか
無機質になってしまう。
私が現場でよく
「これ、ええなー」と感じるのは、
自然な石を使った庭の仕上げです。
ポイントは
「自然な状態に見せること」
石を並べるだけではなく
まるで昔からそこに
あったように見せる事。
これができるかどうかで
完成した時の雰囲気は
大きく変わります。
特に無垢材や塗り壁など
自然素材を使った建物の場合、
人工的な庭と組み合わせると
ちぐはぐに感じてしまう事があります。
せっかく外観が
良い雰囲気に仕上がっていても、
庭だけ浮いてしまう。
そうならないために
自然石を「計算して」使います。
例えば
大きな石をひとつだけ置く。
それだけでも雰囲気が出ます。
自然な配置。
色の濃淡。
高さのバランス。
これは実際に現場で
職人さんとやり取りしながら
その場で決めていく作業。
図面だけでは
出せない“空気感”です。
私の見解としては
庭づくりも建築と一緒で
「引き算の美学」が大事だと考えています。
あれもこれもと足すのではなく
必要な要素だけを選び、
それを丁寧に仕上げること。
だからこそ
石という素材は庭の中でも
とても価値がある存在です。
そして忘れてはいけないのが、
「自然素材には自然が似合う」という事実。
木と石、
土と緑、
塗り壁と砂利。
この組み合わせに
違和感を感じる方はいない。
むしろ落ち着く。
心が整う。
そう感じる庭が出来上がります。
庭に石を置くことは、
コストを掛けなくても
雰囲気を出すための有効な方法。
庭もまた設計者のセンスが問われます。
唯一無二の庭づくりを
一緒にオーナー様と
愉しむのもまた一興です・
ご参考に。
では、では。
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