水戸工務店代表の小林弘典です。
今週は天気が悪い日も多くなりそう、
いよいよ梅雨入りも発表されました。
梅雨となると気になるのは湿度。
必然的に洗濯物は室内干し、という方も増えるのではないでしょうか。
そうすると天気が雨では、室内干しも乾きにくいのが悩みの種。
湿度が高いから乾きにくいのですが、
では湿度を下げるにはどうしたらいいのでしょうか。
一般的にはエアコンや除湿器などを使って除湿します。
除湿とは空気に含まれる湿気を水に変えて捨てるわけですが、
湿気を水に変えるのには結露という現象を起こしています。
結露は冬になると目にすることが多い、窓などにつくあの水です。
夏であれば冷たい飲み物のグラスなどにつきますね。
湿気が水に代わる露店温度まで冷やし、
その結露水を捨てることで除湿しているのです。
では、湿度を下げるには除湿しかないのでしょうか?
じつは他にも方法があるのですが、その説明をするために、
湿度とは何かを知る必要があります。
私たちが普段目にする湿度は、正しく言えば「相対湿度」です。
相対湿度とは、気温によって変化する湿度になるので、
相対湿度が同じでも、夏と冬では空気中に含まれる湿気の量は変わるのです。
空気中に含まれる湿度は絶対湿度といい、
空気1㎏の中に含まれる湿気の量が絶対湿度になります。
大まかにいえば、
温度が変わっても、絶対湿度は変わりませんが、
相対湿度は温度によって大きく変わります。
すこし特殊な温度計であれば、温度、相対湿度、絶対湿度が同時に測れます。
私たちは空調設計のために使うので、こんな機器を持っています。
https://m-mitok.jp/l/m/9JM47hmPMDcUJ8
室温24.3℃、相対湿度62%、絶対湿度11.83g/kgとなっています。
これを見ても環境工学などに詳しい人でないと、ピンと来ないかも。
絶対湿度が12g以下であれば、過ごしやすいと言ってもいい環境です。
でも、12gを超えるとだんだん蒸し暑くなってくるので、
もう少し行くと、空調をする必要が出るでしょう。
この空気環境の場合、室温だけを高くすることが出来れば、
絶対湿度は変わらずとも、相対湿度は下がります。
例えば、室温を27℃まで上げるた場合、相対湿度は46%になります。
随分とさわやかな湿度、な気がします。
逆の例として、最近はやりのサウナ。
高温なドライサウナであれば、サウナの内部環境は
温度80℃、湿度10℃、なんて状況もあると思います。
この場合サウナ室内はカラカラで、乾燥していますね。
でも、この空気の絶対湿度は30gを超えます。
先ほどの11.83gと比べると3倍近く湿気が存在します。
この空気温度を32℃まで下げると、湿度はどうなるでしょう?
なんと、、、湿度はほぼ100%になります。
32℃で湿度100%、なんて想像しただけで息苦しい、、、
と、これは極端な例でしたが、相対湿度はこんなに変わってしまうんですね。
ということで、空気を冷やして結露される除湿、
それ以外で湿度を下げる方法の答えは、
湿気を出さない暖房で温度を上げる、でした。
湿気を出さない暖房、は、エアコンもそうですね。
反対に湿気を上げる可能性のある暖房と言えば、
開放式のストーブ、つまり煙突が外に出ていない灯油ストーブなどですね。
室内空気の燃焼で、空気を汚染するとともに水分も出しています。
ですが、、、
これからの時期、湿度を下げるために暖房をかける、
そんな人はほとんどいませんよね。
ほとんどいないのですが、それが有効になる条件もあるのです。
ちょっと長くなったので今日はここまで。
また、メルマガで書いてみますね。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
それでは!
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