会員登録・ログイン パートナー企業申請
ロゴ
株式会社プレゼントデザイン

木質外壁。

こんにちは。
プレゼントデザイン 川端です。

今日は打ち合わせが2件。

その間に、リノベの見積をしてもらった
工務店と緊急ZOOM会議。

なんとか、方向性を見出したいと思います。

さて、先日、
建築仲間が江田島ゲストハウスに来たのですが、

「え、杉板、無塗装で外壁に使っているの?」

と驚かれました。

まず、世の中的には、
板貼りを外壁にすること自体がかなり珍しいです。

というのが、家の密集エリアでは、
法22条地域といって、
外壁や屋根は燃えにくいものを使いましょうと、
定められています。

という法律事情で、
町中に建つ建物の多くは
木材ではないものが使われています。

しかし、最近では
少しづつですが、木質外壁が増えてきました。

私の場合の最初ステップですが、
不燃材を下地に貼って、その上で木質外壁。

耐力壁でモイスという馬鹿重い材料があるのですが、
これは燃えにくいという性質があります。

つまり、モイスを貼れば、
外壁はサイディングなど貼らなくてOKとなり、
木が大好きな実務者の中で広がりました。

次に、北総研という北海道の研究結果で、
外壁に断熱材を付加すると、
木外壁でも問題ないという評価がされました。

家の中を快適にするために付加された断熱材が、
隣家が燃えた場合に構造躯体の柱まで熱が届くのを
遅らせることができるとなったのです。

これにより、モイスではなくても、
構造用合板であっても、
外壁を木質化することが可能になりました。

先駆けといえば、秋田の西方先生の事務所だと思います。

m.pleasant-design.com

上記の事務所は業界ではとても有名です。

加えて、私の北海道の師匠。
山本亜耕さんも多くの外壁木質化をされています。

最近ではほとんど、木質外壁です。

私の友人は無塗装ということに驚いていたわけですが、
西方さんも亜耕さんも、無塗装です。

ということで、私は見慣れていて、
何が驚くのかわからない。。。笑

少し、違う観点でお話すると、
神社仏閣の一部の建築にはベンガラや柿渋などの塗装が
されていましたが、
ほとんどが無塗装です。

冒頭の話の理由で、町中の神社仏閣は鉄筋コンクリート化して
しまいましたが、

郊外の神社は木造で、
無塗装の状態です。

「劣化が進む!!!」

なんていう人もいますが、
それは塗装しても一緒です。

塗装はあくまでもデザインを狙い通りにするための
手法であると私はとらえています。

今度、神社などに行くことがあれば、
柱を見てください。

黒ずんでいると思います。

これを劣化と思う人は、
外壁の木質化はおすすめしません。

木を切ったばかりの鮮やかな茶色はその瞬間だけで、
だんだんとグレー化していきます。

それは立木も一緒。

樹木の幹は茶色ではなく、
グレーになっています。

立木のように自然と溶け合うのが、
無塗装の木質化のよいところです。

それでは、また次回。

続きを読むには会員登録が必要です。

無料会員登録で、限定コンテンツ読み放題!