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株式会社 菊池組

最悪な事態にもなりうる

いつもありがとうございます。
菊池組・キクチです。

全国的に暑くなってきました。
むつ市でも外気の絶対湿度が日常的に15gを超えるようになってきたので、
窓開けをするよりも、エアコン冷房などで除湿をした方がよい環境になります。

いくら夜になって外気温が低くても快適になりません。

これを書いている時の我が家の屋内外の温湿度はこんな感じ↓
https://kikuchigumi-mutsu.com/l/m/QwXQyofMZEGx70

なんと、この環境、屋内の方が快適です。

夜になって屋外の方が気温が下がっていて室内の方が気温が高いのに、
室内の方がずっと快適です。

暑いところから冷房された時に感じる「涼しい!」という感じでもなく
そのままその冷房空間に長く居続けて不快になるような感じでもなく

「快適」というよりも、何も感じないという感じに近いです。

この環境は1台のエアコンが冷房運転を続けている、
設定温度に達して止まってしまう事もなくずっと弱い風で冷房を出し続けていることで実現できます。

動かすエアコンは2階建てなら2階のエアコン。
それも直接人に風が当たる場所でなく、弱い風を出し続けていても不快でない場所。

階段やホールのような場所がベストですが、そういう場所にエアコンがないのであれば
あまり使っていない寝室のエアコンを使い、入口の扉を開けっぱなしにします。

設定温度に簡単に到達しにくい程度に低めの温度(22~24℃)に設定し、
設定風量は最小に(風量自動はだめ!)。
風向きはできれば一番下向きにします。
下向きにする理由として、エアコンは上部から室内の空気を吸い込むため、吐き出した冷たい空気を上から吸い込んで、設定温度に達したと感知して冷房運転から送風運転に切り替わる(サーモオフといいます)のを防ぐためです。

「窓開けでも気持ちいい時には窓を開け、それではガマンできないくらい暑くなった時だけエアコン」というのは、中間期には有効ですが、屋外の絶対湿度が常時15gを超えるようになったら、もう窓開けの季節は終了した方がよいと言えるでしょう。

つけっぱなしにしてエアコンの消費電力は大丈夫なの?という心配もあるでしょう。

(もし太陽光発電が付いている場合、冷房の負荷が最も大きい昼間の日差しが強い時間帯には自家利用分を超えて売電しているはずなので、気になりにくいでしょうけど、ここではいったん太陽光発電が無しの前提で話をします)

もちろん一番電気代が安く済むのはエアコンを一切使わずに窓開けでしのぐ事。
本当に暑い時だけエアコンをつけた場合、エアコンはいきなり本気を出して頑張るので、その時のエアコンの消費電力は自動車で例えるならば、フルアクセルで追い越し運転をするように燃費が悪くなるのです。

とはいえ、それでも朝晩は外気温が低いむつ市のような場所では、窓を開ける事なく常時運転させていた方がエアコンの消費電力はいくらか大きくなるでしょう。

もっと暑い地域の場合ではこの先、夜中でも25℃を下回らない熱帯夜が普通になってきますので、窓を開けて外気を導入するという考えになる事はないかと思いますが、昼間に仕事や学校で家に誰もいなくなる時間はエアコンを止めようというのは逆に消費電力が大きくなる場合が多いですし、夕方以降に運転を始めたのでは湿度が下がりにくくなります。

また、断熱性能が高ければ高いほど、家自体の保温性能だけでなく保冷性能が大きくなります。夏にクーラーボックスに氷を入れて飲み物を冷やす必要があるのであれば、蓋を開けっぱなしにしたりせずにずっと氷を入れて蓋を締めた方がいいですし、(外と中の温度差を大きく保ちたいという事)

外がそんなに暑くない環境で常温程度で飲み物をキープしたいのであれば、蓋をあけたり締めたりする事はそこまで重要でないですし、その飲み物を保管するケースはクーラーボックスでなくても問題は少なくなります。

ちょっと脱線しましたが、
先述のようなエアコンの使用方法を体系的にまとめたのが「F式全館冷房」です。

「いつか続きを書く書く詐欺」の当メルマガですが、この「F式全館冷房」については、夏が本格的になる前に必ず続きを書きます。

湿度が高いと室温が低くならないと快適に感じません。
湿度が下がり切らないまま家を冷やすような運用をしてしまうと、
大切なお家がこのニュースのような事態を招いてしまうリスクもありますよ。

https://kikuchigumi-mutsu.com/l/m/I0UBUuk3jQNM8m

建物自体がそういう環境でも大丈夫な外皮構成として設計されていれば、
もちろんここまで悲惨な事にはなりませんが

例えば洗面の排水トラップのように、
水が溜まって冷たくなっている部分に汗をかくような状態が続くと、
排水管の腐食の原因になります。

古い賃貸住宅の排水管など緑のブツブツやザラザラになっている事がありますが、
あれは主に夏の結露が原因です。

また、古い賃貸住宅の洗面台やキッチンの下のキャビネットが水分でグズグズになっているのも
水濡れでなく、水蒸気の侵入が主な原因です。

これはいくら設計者が適切な外皮構成を設定していても住み方次第では起きてしまいます。

夏に適切な湿度を保つ事が住宅をきれいに長く使う上でとても大事です!

さて!!

明日のお昼は「家づくり百貨」のインスタライブではキクチが前半に森島さんと対戦します。

トークテーマは「ラーメン系工務店について」という前代未聞の内容ですので、アーカイブと言わず、ぜひライブで応援してください!!

ではでは

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