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株式会社 夏見工務店

暮らし探しのひとこま

短パン半そでの楽しい暮らしを実現するぜ!
【たぶん日刊】

いつもありがとうございます、夏見です。
本日もメルマガご愛読ありがとうございます!

「あ、ここ。ここ、どうかな?」

秋の風が心地よい午後。
小さな公園の向かいに広がる50坪の
更地を前に、妻が嬉しそうに声をあげた。
長い時間をかけてようやく見つけた、
ふたりの暮らしの土台となる土地だった。

「うーん……50坪か。
ちょっと狭いんじゃない?」

夫は土地の端から端まで歩きながら、
頭の中で間取りを思い描いていた。
広々としたリビング、書斎、
そして趣味部屋……夢は尽きない。

「大きな家を建てたら、
場所がすぐに埋まっちゃうよ」と、
妻は草むらに腰を下ろしながら言った。
「せっかく見つけた場所だし、
余白を残したいなあ。
庭があって、子どもが走り回れて、
夕方にはお茶を飲みながら
空を見上げられる、
そんな暮らしがいいな」
https://kknatsumi.biz/l/m/pUZXHFoaR2xZ3A

夫は苦笑いを浮かべた。
「せっかくのマイホームなんだし、
夢を詰め込みたいって思うのは普通だろ?」

「うん、わかるよ。でもね――」

妻はふと空を見上げた。
遠くで小さな鳥が鳴いている。

「私のお母さんの家もそうだったの。
昔は小さな家だったけど、
敷地に余裕があったから、
あとから離れを建てて、
おばあちゃんが一緒に住めるようにしたの。
そうやって、家って
受け継がれていくんだと思う」

夫は黙って妻の言葉に耳を傾けた。
自分の中にもあった“将来”という
言葉が、少し違う輪郭を持ちはじめていた。

「小さく住んで、余白を残す。
その余白が、
誰かを迎え入れるための
スペースになる。
親と子、そしてまたその先へ――」

気づけば、夫も妻と同じ地面に
腰を下ろしていた。

「離れって、なんかいいね」と、
ぽつりと夫が言った。

「うん、離れがあると、
自由だし、つながれるし」

ふたりの間に静かな風が吹いた。
間取りの話はまだ始まったばかり。
けれど、そこに流れる時間は確かに、
未来へと続く道を示していた。

皆様の暮らしつくりの参考に

では!また明日!

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