凰建設の森です。
本日は一日研修です。
日中は滋賀の全館空調講座。
夜に神奈川県川崎市の
住宅実務者講座(web)。
新建新聞社の三浦社長からの
ご紹介で呼んでいただけました。
断熱することのメリットを
話してほしいとのこと。
このメルマガが配信される時間は
まだ講演前なのですが、
お話の内容をシェア。
タイトルの通りなのですが、
住宅の基本性能(断熱と耐震)
をあげて行く事は、副次的に
良いことがたくさんあります。
私がいつも実感するのが、
家のトラブルが本当に少ない。
住宅の紛争処理支援センターが
毎年発表している、
住宅のトラブル事例があります。
トラブルトップ20のうち、
断熱と耐震を強化することで
予防することができる項目は
半数以上になります。
トラブルのトップはひび割れ。
基礎や内外装にひび割れがある。
それが新築住宅における、
もっとも多い相談です。
内外装のひび割れは、
下地が動くから起きる。
下地がなぜ動くかというと、
細かい地震が原因の一つ。
もう一つは温度収縮です。
6地域だと、年間を通しての
気温差は約40℃程度。
これだけの温度差があれば、
コンクリートも鉄筋も木材も
石膏ボードも全部、
伸び縮みします。
そして、伸縮率はそれぞれの
素材で必ずしも一致しません。
暑くて寒い家だと、毎年
伸縮率の差による歪みが
蓄積していきます。
そりゃあ、ひびも入る。
構造材がしっかり断熱材に
守られた家は、明らかに
収縮が少なくひびも少ない。
建築会社がトラブル対応の
ためにかけるお金って
意外とバカにできません。
住んだ後のトラブルは、
住まい手も作り手も疲弊する。
人はストレスが累積すると
より怒りが増幅します。
家に不具合が起きた時、
暖かい環境であるのと
寒い環境であるのでは、
怒りの込み上げ方が違う。
大袈裟に言うならば、
建築会社は無料でも断熱を
マシマシにしておいた方が
結局トラブル対応が少なくなり
経営は楽になることも。
だから、断熱をした方がいいよ。
お客様も工務店もハッピーだよ。
と、お話するつもりです。
薄くてもいいから付加断熱を
しておくと本当にトラブルが少ない。
断熱材と木材の熱伝導率は約3倍違う。
柱の厚みの1/3の厚みで付加断熱を
すると、柱が受ける温度差は半分に。
収縮も半分です。
ひび割れだけではありません。
よくある新築のトラブルの半分くらいは
断熱が解決してくれたりします。
断熱は快適や光熱費だけに非ず。
あなたの暮らしのクオリティを
劇的に引き上げてくれますから。
是非、断熱のたくさん入った家に
住んでいただきたいと思います。
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