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株式会社プレゼントデザイン

意匠と性能の両立は不可能なのか。

こんにちは。
プレゼントデザイン 川端です。

すみません。
冷静に振り返れば、
昨日のメルマガ、
なかなか理解しにくいものでした。

どちらかというと、
実務者向けの話になってしまいました。

施主の立場からすれば、
着工まで時間がかかるよということと、
時代の転換期に今あるよという、
この2点をご理解いただかればと思います。

さて、昨日、ある来客がありました。

建設会社の方です。

私は建築士事務所協会という組織に入っており、
一時期、その組織から抜けていました。

理由としては、
協会紙の記事企画として、
建築士事務所同士の座談会が開催されたのですが、
私が仕事で抜けなくてはいけなく、
数日後、私が抜けた後の座談会の記事チェック依頼が来ました。

その内容を見て、私は驚愕。

省エネは本当に対応すべきなのか。
顧客のためになっているのか。
設計事務所は省エネのために仕事しているわけではない。

そんな感じのことが、記事としてあがってきていました。

私がいる時間では、たくさん、
省エネ性能の重要性を強く伝えたので、
その反発だったのかもしれません。

一つの設計事務所が、
省エネは不要だと言い切るのは、
その会社の問題なので、
別に私がとやかく言う立場ではありません。

しかし、事務所協会という公共の団体が、
まもなく、義務化されようとしている、
省エネ法が必要ないという文字を、
協会誌に乗せるという意味が私には理解できませんでした。

他にもいろいろあって、
一度退会して、

昨年の省エネイベントの後援をしてほしいと思い、
(これまた、私の身勝手な話ではありますが、、、、)
再度、入会しています。

そんな、建築事務所協会のメンバーの一人に、
数か月前、木造のビル完成見学会で、
再会して、昨日、事務所に来てくれました。

私が事務所協会を一度退会した件について、
いろいろ話したのですが、

・川端さんは先見の目があった
・ほとんどの設計事務所はデザインしか考えてない
・設計時に省エネ性を考えてないから、見積で苦労する
・世の中の設計事務所は、省エネの理解が少ない

そんな感じの話の端々に、
川端は省エネの専門家、
他の設計事務所はデザインを重視、

そんなニュアンスの言葉に、違和感。

私もデザインは考えているけどな。

と。

これも、良く例える話ですが、

トヨタのプリウス。

最初出たときは、確かに不格好で、
誰も見向きはしなかった。

しかし、ガソリン価格が上がるのと同時期に、
デザインが良くなっていき、
今では、車を買うときに、
燃費を見ないで買う人はほとんどいない。

つまり、低燃費の上の、デザインなわけです。

リッター3kmしか走らない車を買う人は
もちろんいるでしょう。

それを私は否定はしない。

しかし、一部の富裕層相手に、仕事をしているならいいけど、
私たちの仕事は、真面目に働く、庶民のための住まいです。

※建築家 堀部さんの言葉で、
大衆=嘘やデマに惑わされる市民
庶民=良識のある市民

私のお客様で、リッター3kmしか走らないような、
外車を持たれている方はいらっしゃいません。

そして、省エネを不要といっている、
ほとんどの広島の設計事務所の顧客も、
また、燃費の悪い住まいを欲しがっているとは、
とても思えない。

省エネのことをまじめに学ばず、
初期コストが高いことを悪と捉え、
生涯住宅コストの高い家を設計する

それが、例え、どんなに優れたデザインだとしても、
私は、社会悪だと思います。

ちょっと、言葉が強すぎたですが、
省エネをすれば、デザインが成り立たないという
話にとてつもなく、違和感を感じた時間でした。

それでは、また次回。

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