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クオホーム

家づくりは「想像力」の勝負です

こんばんは
クオホーム本田です。

今日は午後から外構の
現地打ち合わせに行ってきました。

工事も終盤になってくると
家本体だけじゃなく、外構や庭の
最終仕上げがメインになってきます。

この現地打ち合わせの時間は
紙の図面では読み取れない、
微妙な高低差や視線の抜け感、
隣地との関係性などを肌で感じる
大事なタイミングです。

「どこに立ったときに、
どんな景色が見えるか?」
そんな事を現地で確認しながら、
住まう人の暮らしが自然に馴染むよう
最後の微調整をしていきます。

さて本日は設計ヒアリングに
ついて。
SNSを見てると「設計士さんの
提案に納得がいかない、言った通りの
事が提案されていない」と
言った投稿が沢山あります。

なんでそんな事が起こって
しまうのかを考えると
原因は色々あるでしょうが、
設計者がオーナー様に伝える時に
「今までにない暮らしを想像してもらう」
という観点が抜けているから
かなと思っています。

設計の初回ヒアリングでは
できるだけ過去の暮らしの延長ではなく
「未来の暮らし」のイメージを
膨らませてもらうようにしています。

もちろん「今の生活で困ってること」
「これまでの暮らしで良かったこと」
こういうのも大切ですが、
それをベースに間取りを考えてしまうと
今の不満だけを解消する設計が
出来上がります。
それだったら不満を解消できる
賃貸で良くない?って
思ってください。

せっかく注文住宅という手段を
選んでもらっているのに
ただの賃貸のグレード
アップ版のような家になっては
もったいない。

例えば
「洗濯動線を短くしたい」
という要望があった時、
そのまま”洗濯機の位置を近くする”
だけではなくて、

“室内干しスペースも
兼ねたランドリールームにする”
“アイロン台までセットで
使える家事室にする”
“夜でも洗濯できるような
照明と動線にする”

など、要望の奥にある
「暮らし方の変化」まで提案する。

これが設計者としての仕事です。

特に最近は、共働きのご家族や
子育て中のご家庭が多いので
「生活の効率化」はみなさん共通の
課題だったりします。

ただ単に”便利にする”というだけでなく
「こんな暮らし方もあるんだ」と
視野を広げてもらうための提案。

庭の使い方もそうですよね。
せっかく選択肢と「庭」が
ある家を建てる事ができたなら
庭でどんな暮らしをして欲しいと
いう設計者(私)の想いも乗せます。

基本的にオーナー様は
今の住まいの不満を解消する
だけの要望はすぐに思い付きます。

でもその先の未来にこんな
過ごし方をしたらどうですか?
という事は設計者の技量や
経験が問われるのではと思います。

未来の体験したことがない
住まいに永く暮らすことが
楽しみになる設計があります。

お施主さん自身がまだ言葉に
できていないニーズを
ヒアリングの中から読み取って
想像力を持って提案する。

この部分は
AIやソフトでは絶対できない部分。

図面の綺麗さよりも、
CADの操作スピードよりも、
この“想像力”の方が大事だと断言します。

逆に言えば、
この提案ができない設計者と
家づくりをしてしまうと
「なんか便利にはなったけど、
特別じゃない家になった」
そんな感想になってしまいます。

これまでにない暮らしを一緒に
想像する力。

これが設計の原点です。

ご参考に。
では、では。

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