会員登録・ログイン パートナー企業申請
ロゴ
株式会社あすなろ建築工房

家づくりに失敗してしまう人(情報過多にご注意)

こんばんは。

あすなろ建築工房の関尾です。

先日、名匠家(横浜・多摩地域の上質な家づくり・家守りを重ねるネットワーク)の合同安全パトロールがあり、メンバー各社の現場をメンバーで回り、安全と品質管理のチェックを行いました。
当日の様子↓
https://asunaro-studio.jp/l/m/5FiiqvGnJuNXLa

自分だけだと、自分の会社だけだと、だんだんと「慣れ」や「甘え」というものも生じてくるものです。
定期的に外部の目によるチェックを行うことは大切ですね。
これからも横の連携を大事にしていきたいと思います。

さて、本日は「家づくりに失敗してしまう人(情報過多にご注意)」のお話をしたいと思います。
というのも、先日、新築をご検討中という方から新規のご連絡を頂いた際にいろいろとご質問を頂きました。

「下記についてお答えください」とのことで質問事項をいろいろと記載いただいていました。
「窓サッシの標準仕様は」
「窓スペーサーの標準仕様は」
「UA値は平均はいくつか」
「全棟気密測定しているか」
「C値の最低基準はあるか」
「直近の3年のC値平均値はいくつか」
「屋根または天井の断熱材は何を使っているか R値はいくつか」
「壁の断熱材は何を使っているか R値はいくつか」
「床断熱か基礎断熱か 断熱材はなにか R値はいくつか」
「基礎内断熱か外断熱か」
「壁の付加断熱はしているか」
「換気方法は1種または3種か」
「全熱交換機を採用した経験はあるか」
「外壁の標準仕様はなにか」
「外壁の保証はあるか」
「屋根の標準仕様はなにか」
「屋根の保証はあるか」
「地盤の保証はあるか」
「基礎の一体打ちをしているか」
「防蟻処理は何を使用しているか」
「構造の工法はなにか」
「構造材は天然乾燥か」
「パッシブ設計をしているか」
「結露計算しているか」
「内装壁仕上げ材の標準仕様はなにか」
「内装床材の標準仕様はなにか」
「内装天井材の標準仕様はなにか」
「耐震等級はいくつを標準としているか」
「許容応力度計算をしているか」
「直下率はいくつか」
「偏心率はいくつか」
「制振装置は設置可能か」
「省令準耐火構造か」
「劣化対策性能はいくつを標準としているか」
「長期保証しているか」

以上のように質問が羅列してあり「これらをすべてお答えください」というものです。

もちろん全部のご質問に自信をもって回答することは出来ますが、敢えてこちらからの回答は差し控えさせて頂きました。
上記については、全部とは言いませんが、多くについてはホームページやセミナーなどを見て頂けると、知って頂くことが出来るものではあります。
「最初から全部羅列して記載しておいてよ」というお話を頂くことがありますが、それは敢えてしてはいないです。
その理由は最後に書きます。

とても残念ではありますが、きっとこの方は「家づくりに失敗してしまう」と思います。
実はこのような問い合わせが最近とても多くなりました。

最近は、youtubeにて、建築系YouTuberの方々が情報をいろいろと発信していることもあって、家づくりをご検討のお客様の多くが、ある程度の知識を持った状態でお越し頂けるようになりました。
おかげで性能に関しての詳しいご説明を省くことが出来、初期段階のお打合せもとてもスムーズに進めることが出来るようになりました。

一方で「エリア外だけど、お願いできないか」というお問い合わせも多くなってきています。
お話しをお伺いしてみると「たくさんの会社を訪問して話を聞いたけど、条件を満たす住宅会社がエリア内に無く、決められない」という状況に陥ってしまっているとのこと。
そこで、困ってしまって弊社に連絡を入れられているようです。

そんな方は「SNSやyoutubeで知識を得て、ネットで住宅会社をピックアップし、資料を取り寄せ、その中でよさそうな住宅会社の新築見学会に参加してみる。そしてネットで得ていた性能や材料を伝えてみると、期待していた回答と違う回答をされてしまう。それぞれの会社が違う回答をするものだから『もう何を信じたら良いのかわからない』となってしまって『どこの住宅会社に頼んだら良いのか分からなくなってしまった』『理想の住宅会社が無い』」となっているように思います。

多くの家づくりに関する情報をこれまで以上に得られるようになったのですが、その一方で、「youtubeで見た〇〇さんが勧めている材料にしたかったのだけど、いざ住宅会社に話をしたら、違う材料を勧められた」「〇〇の性能を満たしたいのだけど、実際に見に行ってみるとモデルハウスは〇〇以下で、実績が心配」「高性能住宅をウリにしているから話を聞いてみたのに第三種換気が標準だと言われた」など、理想と現実のギャップに苦しまれています。

冒頭にご紹介したお客様も同じ状態ではないかと思います。
「youtubeで見た○○基準を満たしているかどうか判断したい」ということで、質問を並べられているのではないかと思います。
○○基準もよいとは思いますが、それだけで判断してしまって本当にいい家になりますでしょうか。

このような方々はおそらくですが「情報過多」になってしまっていると思います。
溢れた情報に翻弄させられてしまって、「何を信じたらよいか分からない」状態になってしまって、まずは「基準を満たしているかどうか」を確認しているのではないかと思います。
そして結果的に「家づくりに失敗してしまう人」になってしまいます。

続きを読むには会員登録が必要です。

無料会員登録で、限定コンテンツ読み放題!