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株式会社あすなろ建築工房

実はいらない どの家にもあるアレ

こんばんは。

あすなろ建築工房の関尾です。

昨日と今日と二日間に渡って、
業界向けのセミナー講師をしていました。

セミナーの内容はこちら。
https://asunaro-studio.jp/l/m/XGXUmqM1BMnL8B

若手工務店経営者向けのセミナーです。

私もこれまで、全国の設計事務所さんや
工務店さんからたくさんのことを
学んでこれまでやってきました。

そんな私が学んできたことを
苦労話を交えてお話させてもらいました。

3時間の講義を二日間、
合計6時間の間、話続けていたので
かなり疲れました。

6時間話すための
パワーポイントスライドも用意したので、
この準備も大変なものでした。

聴講頂いた皆様からは
「素晴らしい話が分かりやすい 
肌感覚的にすごく 
相性がいいしもっと深く
学びたいと感じました」
「たくさんの課題が明確になり、
一つ一つ実現していきます」
なんて感想も頂き、
おおむね好評に終わることが
出来たようです。

一安心です。

さすがに疲れたので、
今晩は祝い酒を飲んで、
ぐっすり眠りたいと思います。

この一週間で業界的に
ホットな話題がありました。

年初のメルマガでもお伝えした
「省エネ義務化」の法制化
についての話です。

急な進展でもあったのですが、
現在開催中の国会で
「建築物省エネ法改正」が審議され、
法制化される予定でした。

先送りされてきた
断熱性能義務を定める
「建築物省エネ法改正」を
やっとこの国会で制定し、
断熱性能の最低基準が
ようやく定められる
というものでした。

それが、国会開催直前になって
「審議の遅れや世論の反発を避け、
野党との対決法案になりそうなものは
提出を見送る」と日経新聞に報じられ、
その見送られた法案の一つが
「建築物省エネ法改正」でした。
https://asunaro-studio.jp/l/m/VgM03vTySQiybl

以前にもメルマガでお伝えしたように、
菅元総理が表明した
「2050年カーボンニュートラル」
に向けて、行政改革大臣だった
河野太郎大臣の主導により
「あり方検討会」や
「タスクフォース」で
その必要性が繰り返し議論され、
重い腰だった国交省のお役人も
ようやく動き出し、
「建築物省エネ法改正」が
審議にされるまでになりました。

そもそも「断熱性能義務化」は
本来は2020年までに
義務化されることが
決まっていたのですが、
一部の反対意見に流されてしまって、
先送りしてきてしまったものです。

法律で定められていないことを
いいことに、相変わらず
性能の低い住宅が
量産され続けてしまっています。

これがようやく法制化されると、
喜んでいたのもつかの間、
また先送りにあってしまいました。

今回の国会は、閉会後に
参議院選挙を控えているため、
国会の会期延長することを
避けなければならず、
提出予定法案の成立を確実にするため、
もめそうな法案を
先送りしたということのようです。

聞いた話ではありますが、
国交省がやらかした
「統計不正問題」が
まだ解決していないので、
このことを野党から
指摘を受けることになると、
国交省管轄である
「建築物省エネ法改正」も
やり玉にあがってしまって、
審議がもめるのではないかと
不安視したために、
今国会の審議から外したのではないか、
ともささやかれていました。

国交省の統計不正問題とは、
これのことです。
https://asunaro-studio.jp/l/m/bws55HYozbW60S

「先送り」の報道を聞いて、
業界的には「またか~」ってことで、
落胆していたのですが、
一昨日に進展がありました。

開催中の国会内で、
「また建築物省エネ法改正を
先送りするのか?」と質問があり、
岸田総理大臣から
「気候変動を止めるために、
重要な指摘と受け止め、
しっかりと施策を進めたい」
との回答がありました。

エコワークスの小山社長が、
答弁の部分をyoutubeで
頭出ししてくれていましたので、
ご紹介。
https://asunaro-studio.jp/l/m/BTfQAtKbMBIxaX

およそ10分くらいの質疑と
答弁の内容です。

質問された田嶋議員の
質疑内容をメモしてみました。

・2020年に住宅省エネ基準
 適合義務化するはずだった。
 ずっと遅れた状態。
 この国会でも先送り
 (やらない)ことになっている。

・先送りするから、
 日経新聞に省エネ施策後進国と
 言われるようになっている。

・フランス、ドイツ、アメリカに
 準ずるのは鳥取県だけ。

・鳥取県での取り組みを
 日本全体でやるべきではないか。

・住宅の断熱性能を高めるべき。

・失われた5年。
 こうやって他の国から遅れをとる。

・悪平等。意欲的な工務店も多い。
 やりたくない工務店に
 合わせるべきではない。
 (ここは「やりたくない工務店」と
 工務店だけになっていますが、
 「やりたくない工務店や
 ハウスメーカー」と言って欲しかった)

・人への投資。
 現場のトレーニングに投資してほしい。

・現在の石油価格からすると、
 断熱性能にお金をかけても
 投資回収はもっと早くなる。

・中東の石油にお金を払うよりも、
 断熱性能にお金をかけるべき。

・一石三鳥の施策であるはず。

・今ある技術で対処すべき。

・自治体を泣かせるのではなく、
 国主導で動くべき。

なかなかいいこと言っていますね。

国として大きな視点で見るときに、
中東の産油国にお金を使うのではなく、
国民の住宅の断熱性能に
お金を使う方が、国としての
資産を流出させない意味でも、
その方がよいですよね。

今後の円滑な審議に期待したいです。

ウッドショック、
建材ショックの話も
少ししておきたいと思います。

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