こんばんは!
マルトの澤田です。
家づくりのご相談で非常に要望が
多いのが、
「回遊性のある間取り」
です。
特に奥様方からのご要望が多く、
「家事動線を短くしたい」
「行き止まりがないスムーズな
生活がしたい」
という声が多く聞かれます。
回遊性のある間取りとは、例えば
LDK⇔洗面所⇔ファミクロ⇔洗濯
脱衣⇔LDKという感じで、行き
止まりなくグルグルと移動できる
動線のあるプランのことです。
メリットというと
複数の出入り口や繋がった空間に
よって、移動距離が短縮され、
特に忙しい朝や料理中の移動が
スムーズになります。
また家族の状況や時間帯によって
、最適なルートを選べる柔軟性が
生まれます。
それと一般的な間取りで発生しがち
だった
「ただ通過するだけの長い廊下」
がなくなり、その分を居室スペース
に充てられる事です。
ちょっと待って!!!
回遊性のメリットと思われている
「ムダなスペース(廊下)が減る」
というのは間違ってはいませんが
100%正解って訳でもありません。
回遊性のある間取りは、部屋同士
が繋がっているが故のデメリット
もあるんですね。
空間が繋がるという事は、奥の
部屋へ行くために必ず手前の部屋
を通らなければなりません。
家族がお風呂に入ってるとか
洗面使ってるときにWICを
通るという事が起こります。
家族間とは言え、プライバシーの
配慮も必要になってきそうですね
私が考える最大のデメリットは
回遊性があるということで、
「人が歩くスペース」を確保する
必要があるということです。
この動線は図面上は廊下ではなく
居室の一部ですが、物を置いたり
家具を配置したりすることは
できません。
結果として、部屋の内部に利用
できない動線としての面積が確保
され、有効面積が減少するのです。
図面上は表記されない廊下ですね。
参考で手書きの図を書きました。
http://www.maruto-s.com/wp-content/uploads/2025/12/PXL_20251207_233156859-1-scaled.jpg
「絵も字も汚い!」
などのクレームは対応外とさせて
頂きます。あしからず(苦笑)
回遊性のある間取りと、DKから直
で行ける間取りの比較です
多少作り方が違いますが、面積は
1.6㎡(1帖分)減らす事が出来、
更に、WICや洗濯脱衣の収納力が
グッと上がっています。
廊下無しで部屋を繋ぐ回遊性を
持たせた事で、ムダなスペースを
減らしたつもりでも、実際には
「部屋の中の廊下」が生じて
収納力も落ちているのが、この
図で良くおわかり頂けるのでは
ないでしょうか?
本当に廊下のようなムダな空間
を減らしたいのであれば、皆が
集うLDKを家の中心に据え、
そこから各部屋に直接アクセス
できるように配置するプランが
一番有効です。
この配置であれば、各居室に
繋がるための動線がDKと兼用
されるため、独立した廊下や、
部屋の中の
「見えない廊下」
を最も効率よく消すことが
できます。
LDKが動線の中心となるため、
通過されるのは共有空間のみ
となり、プライバシーも確保
出来ますね。
回遊性のある間取りは、メリット
が多く、もちろんオススメです。
ただ、見方によってはデメリット
を消したつもりが消せてない場合
もあるんですね。
今回のようなデメリットを充分
理解した上で、ご自身のライフ
スタイルや優先事項を整理した
上で、ムダのない使い勝手の
良い間取りを検討してみて下さい。
ではでは
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