古民家改修

こんばんは。
HAND-WORK HOUSE
田村建設の田村です。

昨日、かねてより進めていた
友人の大工さんとコラボした
古民家改修が完成したので
わくわくしながら見に行ってきました。

プランニングや断熱構成を僕が担当し、
ディテールを含めた施工を
友人の大工さんが行ってくれました。
数寄屋を得意とする大工さんの
細やかな仕事と感性で、
古さと新しさを同時に感じられるような
素敵な空間になりました。

▽古民家改修
https://hand-workhouse.com/l/m/JVwyVpKdzTYCeQ

古民家の弱点は、やっぱり寒いこと。
スケルトンまで解体し、
全面的に断熱補強を行いました。
床はかなり傷んでいたので
全面を組みなおし、
フェノールフォームを充填。
アルミサッシも樹脂サッシに交換し、
天井にも200ｍｍの断熱をほどこしました。
早速エアコンを入れてみましたが、
あっという間にあたたまる様子に
お施主さんはびっくりされていました(笑)
ずっと寒い古民家で暮らされていたので
その違いは明白だったようです。

大工さんも、
「こんなにあったかくなるなら
　これからしっかり断熱しないとなあ」
とつぶやいていました。
やっぱり体感してもらうのが
一番よくわかってもらえますね。

今回、大工さんが保存して
いらっしゃった貴重な建具を
再利用してもらいました。
建具に合わせてサッシも制作し、
ぴたりと合わせてくれたのは
流石の仕事でした。

▽貴重な雪・月見障子
https://hand-workhouse.com/l/m/eMezKceyECqOJX

この障子、
上にも下にも半分開くことができ、
上を開ければ「月見」ができ、
下を開ければ「地窓」になるという
とても高い技術でつくられたもので、
とても貴重な建具です。
もちろん障子を開ければ
お庭が一望できます。

季節や気分に合わせて
建具を動かすことによって、
見える景色を変化させることができるのは
とっても楽しいですよね。

ブラインドやハニカムスクリーンで
暑さ寒さをコントロールするのと
同じように、
自分の手でちょうどいい環境を
調整できることは
暮らしの幅を広げてくれます。

自分の手で
「動かせること」
「整えられること」は、
生活していく上で
実はとっても大切なことなんですよね。

初めての大規模な
コラボ案件でしたが、
普段自分の設計だけでは
出てこないアイデアや
大工さんの個性の光る設えが生まれ、
とても楽しい経験になりました。
1×1が２にも３にもなった感じです。

そうそう、お庭とのコラボも
うまくいったのが嬉しい所です。
毎朝、お天気の良い日には
こんな景色か見れるようです。

▽朝の景色
https://hand-workhouse.com/l/m/8gme45pBIadenb

朝から気持ち良く
素敵な一日が送れそうですよね。

それでは楽しい家づくりを！！