こんばんは、菊池組キクチです。
お風呂にはカビが生えてほしくないから、お風呂入ったあとの湯気や、水蒸気は素早く排出したいですし、水滴は早く乾いてほしいものです。
3種換気の方は、お風呂が24時間換気の換気ルートになっている場合もあるでしょう。
それはそれでアリだと思います。
問題は第1種換気の場合。
給気も排気も機械で行い、換気の熱交換を行う第1種換気では、ほとんどの場合で浴室は24時間換気でカバーせず、個別換気(局所換気)を行うようになっているでしょう。
※水蒸気を交換しない顕熱交換型換気システムの場合は浴室も直接つなぐ事が可能になる機種もあります。
ここで注意して欲しいのは浴室の換気扇というのは、そもそもそれだけで換気をする事ができる機械ではありません……、あくまで排気機なのです。
排気した空気と同じ量の空気が導入できなければ換気できません。
気密性能が低い家の場合、近くの隙間…例えば脱衣室の床と壁の取り合いの隙間や配管貫通部から外気を引っ張ってきます。足元は寒いですが、浴室の換気はされます。
第3種換気の場合は、近くの自然給気口から入ってくる量が増えるなどして、浴室に空気が引っ張られます。給気が100%には足りないとしても、どうにか換気されます。
第1種換気の場合、普段、給気量と排気量が釣り合っているので、それにプラスして浴室の換気扇を回しても給気量が足りず、うまく換気されません。
家全体が負圧になり、玄関ドアが開きにくくなったり、引違い窓やエアコンのドレン管、レンジフードの隙間、もっと浴室の近くにわかりやすい隙間があれば、そういう所から空気を引っ張ってこようとします。
※3種換気でも排気の合計に対して給気口全体の大きさが小さい場合は同様に負圧になります。
その負圧を改善するためにはどこかの窓を開けるか自然給気口が必要になるわけですが、もちろん浴室の排気ファンで外に捨てるのと同じ量の外気を外から取り入れる事になります。
6月から9月までで言えば、その外気は室内の除湿された空気よりもかなり水蒸気量が多いので、その空気は決してお風呂の乾燥を促進してくれるものではありません。
そして、10月~5月までは、青森県の場合、普通は暖房期です。
むつの月平均気温平年値(最低気温の平均気温でなく)
5月の平均気温は12.5℃
10月の平均気温は12..7℃
弊社で建てているかなり高性能な家でも「外気を入れた方が浴室が乾く」という日は1年を通してかなり少ないんです。
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