こんばんは。
HAND-WORK HOUSE
田村建設の田村です。
今日はOBさんのお家に
修理の調査に行ってきました。
傷んだのは、
母屋の隣の古い納屋。
床下が腐り、床が落ちてしまっていました。
この建物は
田んぼに囲まれた
傾斜地に建っており、
水がかなり土の中を
通っていると想像されます。
古い納屋の床下は
当然土のままになっており、
換気口のない状態でした。
元々倉庫だったのですが、
畳を敷いて部屋のように
使い始めたために、
床下に湿気がたまり、
腐ってしまったんですね。
現在の家のつくり方は
ベタ基礎など基本的に
床下一面がコンクリートで
おそわれますので、
このような事象は
少ないと思います。
それでも、
床断熱の場合には
床下の換気をしっかりと
行うことが大切です。
さて、ちょうど話がでましたので
少し基礎の話を。
スポーツでも「基礎が大事」
といわれるように、
家づくりでも基礎はとても大事です。
家の重さや地震の揺れなど、
それを最後に全て受け止め、
地面に伝えるのが「基礎」の役割です。
どれだけ建物本体が立派でも、
基礎がしっかりしていないと
傾いたり一部が下がってしまったり、
破損したりという
危険があることになります。
きちんとした構造計算に基づき、
適切な鉄筋を配置し、
密実なコンクリートを打設することが
重要です。
今、最も一般的に使われているのが
「ベタ基礎」という工法です。
床下全体にコンクリートを敷き詰め、
一体化した基礎を構成します。
それにより全体をがっちりと固め
重さや地震力に対抗していきます。
↓ベタ基礎イメージ図
https://hand-workhouse.com/l/m/HtkjxWZaoh4BLR
ベタ基礎は
「底盤」という部分と「立ち合がり」という
部分に分かれていて、
一般的には2回に分けて
コンクリートを打設します。
しかし、この打ち継ぎ部分は
雨水が侵入する弱点と
なってしまうことがあります。
これを避けるために、
底盤と立上りの
「一体打ち」という
工法があります。
文字通り底盤と立上りを
一回のコンクリートで
打設する工法で、
これだと雨水の侵入する
打ち継ぎ部をなくすことが可能です。
ただし施工難易度がぐっと上がります。
他にも打ち継ぎ部のコーキング施工や、
止水版の使用など、
一体打ちに次ぐ方法もありますので、
設計者・施工者としっかり話をして
採用を検討すると良いと思います。
特に基礎断熱を採用する場合には、
基礎内への雨水の侵入は
絶対に避けるべきことですので、
できれば「一体打ち」を採用してもらいたいですね。
何事も「基礎」から。
安心できる基礎にいたしましょう!
それでは、楽しい家づくりを!
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