上場会社のIRを見て思うこと

こんばんはクオホーム本田です。 普段はオーナー様と資産運用の話で盛り上がったりします。機能はテスラの決算が良くグイッと上がりましたね。今後が楽しみです。 その流れで少し前に決算発表のあったタマホームの最新の決算から 今の住宅業界の状況について思うことがあったのでつらつらと。 興味なかったら閉じてください。 タマホームのIR資料はこちら↓https://m.quohome.com/l/m/h21UlrRxBjiofW 低価格の注文住宅で有名なタマホームが、 2025年5月期の第1四半期で、売上が31％減、 37億円の営業赤字、純利益も25億円の赤字と 苦戦しています。 なぜここまで苦戦したのか、その背景を考察してみました。 タマホームは注文住宅を中心とする住宅事業が 売上の大部分を占めます。 2024年5月期も、 同社の売上の約75％が住宅事業からのもので、 この動向が業績を左右します。 しかし、注文住宅の受注棟数はここ9年で 最低水準となり、需要は急激に落ち込みました。 背景には、物価の上昇と実質賃金の低下が 影響しています。 家を建てたいという気持ちがあっても、 価格が上がりすぎて、手を出しにくい状況が続いています。 特に、最近の住宅市場では「建売住宅」への シフトが進んでいます。 建売は注文住宅よりも安価で、 消費者にとって手が届きやすい選択肢。 実際、タマホームも分譲住宅の受注は増加していますが、 注文住宅の減少を補いきれず、全体の業績は 悪化しています。 また、タマホームは中小企業庁から、 「下請けからの価格交渉に消極的な企業」として、 最低評価を受けました。 下請けとの 交渉姿勢が問題視され、今後の対応が求められる中、 これが利益率のさらなる低下につながる可能性もあります。 このような厳しい状況でも、タマホームは 「早期受注・早期着工」を掲げ、注文住宅事業の 収益性改善に取り組んでいますが、消費者の 価値観が変化する今、注文住宅への需要を戻すのは 簡単ではありません。 こうした状況は、工務店の私たちにも 他人事ではありません。 原材料費の高騰や、 消費者の予算の制約が私たちの仕事にも 影響しています。 そのため、私たちも 「無理をしない設計」が求められています。 過剰な仕様にこだわるより、本当に必要な部分をしっかりとオーナーさんに提案する事が大切だなと。 特に今の消費者は「一生の家」ではなく、 将来的な売却や住み替えを見越して 家を選ぶ傾向が強まっています。 分譲住宅が 人気を集めているのも、利便性や売りやすさを 重視するニーズが反映されている結果です。 これから家づくりを考えている方も、 「一度に全て完璧な家を目指す」必要はありません。 むしろ、変化に対応できる柔軟な考え方も 重要です。 たとえば、将来のリフォームを 見据えた設計にすることで、必要なタイミングで 手を加えていける家が理想的です。 住宅業界の変化が大きい今こそ、 私たちは「適切な選択」をしていく必要があります。 今の市況に惑わされず、自分たちに合った家を じっくり考え、プロのアドバイスを受けながら 進めることが成功への近道です。 ご参考に。 では、では。

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