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株式会社 N.style 建築工房

マンションリノベのCO2排出を考える

こんにちは仲田です。

選挙もおわり、ニュースでは
COP26が話題に。

でもまあその内容も、
ただ開催されたから知らせているだけで、
温暖化の危機感は全く伝わらない。

その証拠に、すでに本日、
COP26というキーワードは
ネットでも全然出てこないですからね・・

人間は、残念なことに、
直近で遭遇する危機くらいしか
反応できないのだと思います・・

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マンションリノベのCO2排出を考える
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昔の家の間取りを見ると、
今の家のようにバラエティ豊かではない。

そして収納するスペースも
そんなになくて、
畳が敷いてあるだけ、という家がほとんど。

だから昔の家は暮らしにくいのか!

って思いましたか?

まあそういう面もあるとは思いますが、
やっぱり昔は今よりもモノが
かなり少なかったと思います。

TVは小さかったし、
照明も部屋に一つだけで、
食料も生活用品も
大量にストックしない。

冷凍食品がそんななかったから、
冷蔵庫自体も今より小ぶりですし。

だから家も小さい。

この家に今住もうとすると、
なかなかなチャレンジャーです。
https://n-style-renovation.jp/l/m/R1tswu7hn0FNl3

ま、今はこういう住まいを
おしゃれリノベする向きもありますが、
古い昭和テイストであろうが、
コンクリートむき出し的なリノベであろうが、

デザイン最優先の住まいづくりって
根っこにある価値観は同じです。

あ、昭和テイストリノベって
なんとなくコスト削減しつつ、
古き良き昔の暮らしを、
という点でエコロジーっぽさを
感じる人もいるかもですね。

でもそういう住まいは
エネルギーを湯水のように消費します。

それはもう、暮らし方とか関係ない。

穴の開いたバケツに水を汲むがごとく、
全然、エコロジーじゃない。

それに自覚症状がないのが
怖いな、と思いますね。

と、話がずれました・・

今の世の中は昔とは正反対で
全てがたくさんあるし、
大きいし、あると便利だし、
まとめ買いすれば安い。

でもモノがたくさんあるという、
私たちの生活環境って
たくさんCO2を排出しないと
手に入らないんですよね。

モノがたくさんあると
豊かな気がします。

でもモノがたくさんあっても
それを毎日使うわけではない。

なのに、どうして
私たちの周りにはモノがたくさん
あふれてるんでしょうね。

これ、すごく不思議です。

でも当たり前だと思っていることって
そのこと自体を疑いえないんですよね。

せっかく家づくりをするなら、
モノが多い、という現状に対して
もう少し思いを巡らせるといいのかな、
って思います。

モノとの付き合い方を考えることが
家づくりの根っこの一つ
のような気もしますね。

さて、そうしたモノの最たるものが

になるんですが、これが冒頭の
COP26につながるわけです。
(前置き長!苦笑)

家を作り上げるには
ものすごく大量のCO2を排出します。

ウッドマイルズ研究会の資料によると
住宅1棟を建設する際の
CO2排出量は

木造一戸建てで約27トン
鉄筋コンクリート造で約93トン
だそうです。
https://n-style-renovation.jp/l/m/khnXHvee6a1YU0

内容みると、細かな前提条件とか
気になる部分はたくさんある。

そもそもこの数値はマンションではなく
同規模の住まいとしての計算ですしね。

まあ、そこはさておき(この辺いいかげんです)
すごい量ですね。

木造の方が66t少ない。

コンクリートで建物つくると
めちゃCO2出るんですねぇ・・

でも実は家づくりよりも
もっとたくさんの
CO2を出す行為があるんです。

それが日々の暮らし。

日常でCO2は出なくても、
電気を使えば間接的に排出してるわけです。

どんなふうにCO2出てるのか、
エネルギー使ってるのか
資料見ると意外と面白い。
https://n-style-renovation.jp/l/m/bzBrkHW05psWv0

上記のリンクは環境省の資料。
PDFで245ページ (;^_^A
データ重いので要注意です。

まあ、大多数の人は見ませんよね。
私も全部をしっかり見てませんが、
そこのデータで面白いのが、
集合住宅と戸建ての比較。

ざっくりですが、
1年間で排出されるCO2は
戸建ては約3.4t、
集合住宅は約1.9t、
となってます。

これも詳細に内容を吟味すると、
建物の大きさ、時期、建物の性能
によって、当然大きく変わりますが、

これは全体の傾向としての話なので、
高性能住宅は例外としますね。

もしも40年暮らすと、
木造住宅だと3.4×40=136t
集合住宅だと1.9×40=76t
その差60tですね。

そうなると建設時の排出量含めると
そんなには変わらないか・・・

となるんですけど、
でも木造の場合は
太陽光発電設置できますからね~。

太陽光発電ありで、
省エネルギーな住まいをつくれば、
家の建設から廃棄までのサイクルで、
CO2の収支をマイナスにもできます。
https://n-style-renovation.jp/l/m/MRVZqKectRpTsg

マンションリノベに興味ある人に
こういう説明するのって
どうなんだろうか・・・と思いつつ、
まあ、お時間あれば、
いろいろ見てみてください。

で、ようやく本日の本題(笑)。

マンションリノベはCO2排出としてはどうか?

すでにある物件を再利用するので
建設時CO2がゼロ。

もっと積極的に考えるなら、
もしも新築マンション購入して
暮らしていることと比べれば、
建設時の分を増やしていないので
その分を削減しているともいえる。

なおリノベ工事時のCO2排出量は
極めて少量だし、断熱補強すれば、
暮らしのCO2排出量もかなり減。

となると、
新築マンションで暮らそう、
って計画してた人が
マンションリノベに変えると
カーボンマイナスも夢ではない。

安西先生が山王工業戦で、
桜木に言った

リバウンド取ったら
チームの-2点が消え、
+2点のチャンスが生まれる、

というのと同じことですね。
違うか(笑)。

なんかかなり暴論な気も (;^_^A

マンションリノベの
カーボンマイナスリバウンド理論
がいつか発表されるかもです(笑)。

ま、それはともかく、
新しくつくるのではなく、
今ある物件を利用する
中古マンションリノベーションは
有効な手段の一つではないかな、
って思います。

あまりピンとこないかもですが、
たぶん、この先、新築を建てる際には
いろいろと厳しい条件が付帯されます。

今までは最低限の基準を守っていれば
どんな建物でもOKでしたが
それが通らない時代がもうきます。

これを自由の権利の侵害ととるか、

環境へのツケの返済とするのか、

今までが間違っていて、、
持続可能性を見据えた家づくりは
将来世代への資産の譲渡なんだ、
と考えるのか。

今の多くの家づくりって
予算、大きさ、新しさ、立地、設備、
というわかりやすい内容しか
表だって出てこない。

だから環境のことを考えて
家づくりを考えよう~
っていうのは大げさだな、
と思うかもですが、
実は普通なことなんですね。

環境のことを考えざるを得ないほど、
環境に負荷をかけてきたんです。

家づくりを機に
環境のことを考えるのは
実は当たり前の必要なことで、
不思議でもなんでもないのです。

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編集後記
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グリーン住宅ポイントの申請作業をしてます。
これがいろいろと面倒で、
時間もまあかかります。

オンラインでできるのはいいんですけど、
一部書類は手書きで記入して、
印鑑押してからPDFで読み込んで、
アップロードしなければなりません・・

せっかくならそういう作業も
極力なくせるようにもうすこし
システムをうまく構築して欲しいなぁ・・

会社情報は初回登録すれば
書類に反映されるようにして、
いちいち違う書類に
会社情報記入と押印を求めないとか。

はい、愚痴言ってすみません・・・
書類作業が一番きらいなんです・・・

ではではこの辺で。

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