こんにちは。
輝建設のコハラです。
打ち合わせ中の
お客さんから、
「ベニヤ」とか
「コンパネ」ってなんですか?
と質問が、、、。
よくよくお聞きすると
「ベニヤやコンパネは
違うものなんですか?」
「この見積もりに出てくる
構造用合板って何?」
よく打ち合わせで
出てくるけど、
わかっているようで
実はよくわからんので
工務店さんたちが
もしかして全然違うもののことを
指していたら
まずいかなーと思って。。。。
ということでした。
===
「コンパネ」
「ベニヤ」
「合板」
現場にいると
当たり前のように
飛び交う言葉ですが、
たしかに、どれも
“薄い板”のようで、
見た目はそっくり。
でも、じつは役割も
性能も、けっこう
違うんです。
===
まずは木造住宅業界では
切っても切れない縁深いのが
「構造用合板」。
これは、床や壁、屋根など
建物の“構造”に使えるように、
しっかり強度がある合板です。
JAS(日本農林規格)で
決められた強度試験を
クリアしたものだけが、
「構造用合板」と名乗れる
仕組みになっています。
建物のねじれや揺れを
おさえるのに役立つ、
大切な材料です。
===
次に「ベニヤ板」。
これは実は、ものすごく
広い意味の言葉で、
合板全般を“ざっくり”
指している呼び方です。
構造用合板も広い意味では
ベニヤの一種なんです。
なので、「ベニヤ=合板」
みたいな感覚で
使われることも多いですね。
表面がキレイなものは
家具や内装なんかに
使われていますが、
この内装用のベニヤは
ホームセンターだと
普通合板とかいわれて
販売されています。
===
そして「コンパネ」。
こちらは「コンクリートパネル」
の略で、
コンクリートを打つときに
“型”をつくるための板です。
表面がつるっとしていて、
水にも強い。
建物ができたら外してしまう
いわゆる「仮設材」です。
構造体としての使用は
基本的には、、、というか
使いません。
内装にも使うことがありません。
(使っている人がいるかもしれませんが)
水を吸わないコーティングを
しているので
造作家具の下駄箱の
内部の棚板につかっている
工務店さんをみたことはあります。
===
ということで、
同じ“面材”のように見えても、
・構造用合板:構造体向け
・ベニヤ:合板の総称
・コンパネ:型枠材
と、実は全然
指しているものが違います。
===
ちなみに、
古民家再生の現場でも、
もともとは構造用合板なんかは
使われていませんでしたが、
新築工事と同じような
構造の検討をした上での
床の補強や
耐震補強をするときには、
構造用合板がとても
頼りになります。
(もちろん、伝統的な木組みや
構造用合板などを使わない方法のみでも
構造検討の上、耐震改修は可能です)
伝統の木組みと現代の素材、
どちらもバランスよく
活かせるのが、
今の家づくりの
面白さかもしれません。
合板使う場合も
古民家だと合板を
露出させないようにして
古民家の雰囲気をできるだけ
生かすような
使い方をしてもらえるよう
お願いしてみてください。
ということで、また次回。
=====
追
まあ、「ベニヤ」「合板」
「コンパネ」の呼び方問題ですが、
我々建築屋も
「構造用合板」も
それ以外の合板、
まあ、ベニヤ板全てを
「コンパネ」として
間違えたまま、
呼ぶ人がいたりするのも
その一因かなと。
文脈で読み取るという時もあります。
(親方)「そこのコンパネ取ってくれー」
(弟子)(いや、構造用合板しかないんやけど)
「はい、わかりました」
ということで、
構造用合板の
ブログを書きましたので
お読みいただけると幸いです!笑
構造用合板とは何?
厚みとサイズ。
価格と種類など。
どんなところで使うか。
↓↓↓
https://m.terukensetsu.jp/l/m/d36mXL9d7tQwOv
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