短パン半そでの楽しい暮らしを実現するぜ!
【たぶん日刊】
いつもありがとうございます、夏見です。
本日もメルマガご愛読ありがとうございます!
木の道具と、わたしの台所
夫は毎朝、静かな手つきで
コーヒーを淹れてくれる。
豆を挽く音と、
ふわりと立ちのぼる香り。
それがわが家の一日の始まりだ。
けれど料理はあまりしない。
悪気はない。ただ、
役割が自然とそうなっているだけ。
私は仕事をしながら、
家庭と両立する毎日を送っている。
忙しくても、食事だけは
きちんと整えたい。そう思ってきた。
栄養のこと、旬のこと、家族の好み。
頭の片隅には、
いつも「今夜の献立」がある。
それでも――
仕事が立て込んだ日の夕方、
冷蔵庫を前に立つと、
ふっと気持ちが沈むことがある。
「今日は、もう無理かもしれない」
そんな日も、正直ある。
ある週末、夫と買い物に出かけた。
目的もなく歩いていると、
小さな木のキッチン雑貨店が目に留まった。
店内に一歩入ると、
木の香りがふわりと広がる。
棚には、さまざまな樹種で作られた
カトラリーやヘラ、トングが
並んでいた。
明るい色、深い色、
やさしい木目。
同じ形でも、
一本一本まるで表情が違う。
「かわいい……」
思わず手に取る。
ひんやりしない、
あたたかな手ざわり。
これで料理をしたら、
毎日が少し楽しくなる
かもしれない。
けれど同時に、不安がよぎる。
「木の道具って、
傷みやすいんじゃないかしら。
金属じゃないし、水仕事が多い
キッチンではすぐにだめに
なってしまうかも」
結局、その日は何も買わずに
店を出た。
気のないふりをして。
数日後。
いつものように
夕飯を作っていると
ふいにあの木の道具たちを
思い出した。
くるりと混ぜるたびに、
金属のカチャカチャという音が響く。
その音が、少しだけ冷たく感じた。
その夜、思い切って夫に話してみた。
「この前のお店の木のキッチン道具
実は気になっていて……」
夫は少し考えてから、穏やかに言った。
「うちは高性能住宅で温度変化も少ないし
乾燥もゆっくりだけど確実にできるだろう?
もしかしたら、
木のほうが長持ちするかもしれないよ」
その言葉に、はっとした。
傷まないのは、
もしかして金属だけじゃない。
環境が整っていれば、
木もきちんと
応えてくれるのかもしれない。
その週末、もう一度あの店を訪れた。
今度は迷わず、いくつか選んだ。
こわごわ使い始めたけれど――
形がゆがむことも、
ひび割れることもない。
さっと洗えば、思ったより早く乾く。
そして何より。
木の道具は、
使うほどに色が深まり、
少しずつ表情を変えていく。
まるで家族の一員のように、
時間を重ねていく。
「ああ、
大切にしているからこそ、
味が出るんだ」
気づけば、料理の時間が
ほんの少し楽しくなっていた。
道具が変わるだけで、
こんなにも気持ちが変わるなんて。
キッチン道具が、
こんなにも可愛いと思う
日が来るなんて。
そして、
それが私の毎日を
そっと支えてくれるなんて。
台所は、今日も
やわらかな木の音に包まれている。
https://kknatsumi.biz/l/m/htyU4aAyh2Mfh1
毎日の暮らしは沢山の頑張りで
支えられています。
家族が助け合って暮らせる
住まいのカタチを考えていきます
良い一日を過ごしていきましょう!
では!また明日!
続きを読むには会員登録が必要です。